夫の知らなかった一面
私たち夫婦は、夫が学生のときに結婚しました。夫は下宿先から一緒に住む家へ引っ越すことになり、私は夫の荷物の段ボール詰めを手伝うことに。
すると、クローゼットから女の子のフィギュアや、「えっちなのは苦手です」というような文字が書いてあるTシャツ、アニメのマグカップなど笑えるグッズがたくさん出てきました。友だちからプレゼントでもらったもののようで、夫は捨てることができないの一点張り。
そして、夫は大のアニメ好きであることや、アニメの良さを語りだします。私になんとかアニメの魅力を伝えようとしている夫の姿を見て、私は「思い出のものを捨てたくなくて必死だな」と思わず笑ってしまいました。
価値観が変わった夫
夫の知らない一面を知ることができたのはうれしかったのですが、夫の大事な思い出の品々をすべて新居のアパートに持っていくことには反対でした。
夫の服、マグカップなどこまごましたものだけでも、大きい段ボール1つ分ぐらい。それに加えて、趣味のフィギュアは大きなものも……。それらを収納するスペースは新居のアパートにありません。このとき私は妊娠中で、生まれてくる赤ちゃんの育児用品なども増えるため、なるべく断捨離したかったのです。
しかし夫は「処分はできない」とのことで、結局、思い出の品々を一時、夫の実家に避難させることとなりました。それから半年ほどして長女が生まれたのですが、同じ時期に義母から、「思い出の品々が場所をとるからどうにかしてほしい」との連絡が……。
すると、あれだけ処分を拒んでいた夫が「もう売りにだそうかな」と言ったのです。理由を聞くと「子どもも生まれて、なんかもうよくなっちゃった」とのこと。子どもが生まれたことで夫も変わったなぁと、私は感慨深い気持ちになりました。
ゲームだけではなく、かなりのアニメ好きという夫の知らなかった一面にもびっくりしましたが、子どもが生まれたことによって、夫がこだわっていたものを簡単に手放したことにもびっくりでした。どちらも夫の意外な姿だったので、見ること、知ることができてうれしい気持ちになったのを覚えています。
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著者:松谷 えりな
3歳の息子と、7歳、5歳、2歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。