突然、見知らぬ女性が…
どうにかあやしている私に、ご年配の女性が近づいてきたかと思うと、強い口調でこう言いました。
「わからない? 暑いのよ。とってあげなさいよ」とブランケットを指差していました。
全く知らない人から強い口調で指摘されたことが悲しいような恥ずかしいような……。とても複雑な気持ちになり、歩きながら涙があふれてきてしまいました。
今思えば、話しかけてきた女性に悪気はなかったのかもしれないと思いますし、教えてくれたのだと思います。ただ、慣れない育児に試行錯誤しながらも頑張っていた私は傷つき、言い方に少し気を遣ってほしかったというのが本音です。自分が育児の先輩になったとき、この気持ちを忘れずに、頑張ってるママたちにやさしく声をかけようと心に誓った出来事でした。
イラスト/ぽん子
著者:大野来未
3歳・2歳の年子男児を育てる母。パート勤務。時短料理を研究中。