ある日のこと、仕事に出かけたはずの夫が青ざめた顔ですぐに帰ってきました。理由を聞いてみると、「不倫相手に子どもができたんだ……」とのこと!
不倫したのは私のせい!?
驚いた私は、いつから不倫していたのか聞いてみると、3カ月前だそう。しかも、不倫相手はバーの常連で、私の知人だったのです。
夫に不倫の原因を聞いてみると、「お前が仕事ばかりしているから……寂しくて。俺に全然かまってくれなかったじゃないか!」と。私は「子どもかよ……」と心底呆れてしまいました。
2人とも騙されていたなんて
それから数日後、夫と不倫相手に慰謝料を請求するために、3人で話し合うことにしました。すると、不倫相手が「人の男取るんじゃないわよ! 早く離婚しなさいよ!」と怒鳴ってきたのです。
人の男を取ったのは不倫相手だと思っていたのですが、不倫相手は夫から独身だと聞いていたようで、私が結婚していることを伝えると絶句していました。
不倫相手にいつから付き合っていたのか聞いてみたところ、なんと1年前からと言うのです。つまり、私にも嘘をついており、結婚前から2人同時に付き合っていたことが発覚。
悔しさのあまり、私はある作戦を実行することに。
私の作戦とは……
次の日から、私は彼のことを一切責めず、彼にとにかくやさしく対応しました。その上、妊娠中の不倫相手を気遣い、彼女の家に行くことを許しました。夫は驚きながらも、私の懐の広さに感動している様子。
そして夫の好物の料理を毎日作り、「今日も作りすぎちゃって。せっかく作ったのに捨てるのはもったいないから、帰って来てくれたら嬉しいな……」と健気に連絡。そんなことを続けていると、夫は不倫相手に「いつになったら離婚するの!?」と問い詰められるように。
会うたびに「離婚しろ!」と怒鳴る不倫相手と、大好物を作って健気に待つやさしい私。夫はだんだん不倫相手の家へ行く頻度が減っていき、家へまっすぐ帰るようになってきました。
調子いいことばかり言う夫に
こんな日々が続くうちに、夫と不倫相手の関係は悪化し、不倫相手は実家に帰ってしまったそう。すると、夫は「今までごめんな。ようやく目が覚めたよ! 俺にはお前しかいない!」と言い始めたのです。
2人が疎遠になったのを見計らって、私は夫に離婚届を突き付けました。
「もうあんたに対してへの愛なんて、不倫が分かったときからとっくに冷めてるから」と言うと、夫は「え……嘘だろ!?」とショックを隠し切れない様子。
その後、私たちは離婚。元夫は私への慰謝料や、不倫相手への養育費の支払いなどで苦しい日々を過ごしているようです。
自分のことを構ってもらえないという理由で不倫し、相手を妊娠させるなんて自分のことしか考えていない証。夫婦であれば、お互いのことを思いやり、尊重できるような間柄でいたいものです。