自宅の庭にて
当時6歳の息子が何を思ったか、庭の砂利をフェンスに向かって投げていました。そのうちのいくつかがフェンスを通り越して、隣の家の畑に入ってしまい、しかも畑で作業していた男性に当たってしまったようなのです。私が下の子のトイレに付き添っていた数分の間の出来事でした。
息子はフェンスに石が当たる音が楽しかったようで、投げてしまったとのこと。急いで隣の家の男性にまずは謝罪。以前にも同じことで注意したことがあり、今回は人に迷惑をかけてはいけないこと、目や顔に当たってしまい、けがをしていたかもしれないことなどを話しました。
同じことで叱るのは3回目だったため、何回言っても聞かない息子に私も苛立ちを隠せず、鬼の形相で息子を睨みつけていたように思います。
いつ誰に見られているかわからない!
その日の夜、仲の良いママ友から連絡がきました。鬼のような形相で叱っていたとき、ママ友がわが家の前の道を散歩していたらしいのです。
ママ友に「見ちゃったよー! 今日怒ってたねー! すごい意外だったけれど、イライラするよね~わかるよ」と言われてしまい、私は恥ずかしさのあまり、思わず「キャー!」と絶叫。いくら仲が良くても、あの顔を見られるのはさすがに恥ずかしかったのです。
普段なら誰かが家の前の道を通ったら多少なりとも気づくので、怒りのボルテージを下げることもできるのですが……。この日は怒りが大爆発してしまい、周りが見えていませんでした。
この出来事以降、イライラしたときは子どもを叱る前にいったん深呼吸することを心がけています。また、子どもと大事な話をするときは、なるべく家の中に入って話すことも意識するようになりました。
著者:鬼頭いちか/30代女性・主婦。2017年と2020年生まれの男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています