楽しい鍋パーティー
大学生ときのある冬。私は毎週のように友だちを呼んで、ひとり暮らしの私の家で鍋パーティーをしていました。
この日も、男女合わせて6人ほどで鍋を囲み、楽しい時間を過ごしていました。夜も更けお酒もなくなったため、そろそろ解散しようという空気に。男友だちの1人がソファーで眠ったまま起きなかったため、そのまま泊めてあげることにしました。
その後、お鍋の片づけを済ませた私はロフトで就寝。しかし、深夜2時ごろ。ガタンガタン……ガタガタ……ガタン……と、何度も玄関のポストが開け閉めされる音が聞こえてきたのです。
「怖い……どうしよう!」と男友だちに助けを求めましたが、お酒も入っていたためか彼は爆睡中。私は恐怖で動くことができず、布団にくるまってドキドキしていたとき、ピコン!とメッセージの受信音が。
メッセージの内容は?
びっくりしながらスマホを見てみると、「男と2人なんだね」というメッセージがきていたのです……。送信者は、3週間ほど前におこなった鍋パーティーに参加していたある男性。友だちの友だちで、パーティー中に何気なく連絡先を交換した人でした。
ポストをガタガタと何度も開けて、外通路の明かりで玄関の靴を確認し、男物の靴があるのを見つけ連絡してきたようなのです。その男性とは何度かメッセージをした程度で2人きりでは合ったこともない関係性だったので、なぜこんな行動をしてきたのかわからず、ただただ怖い思いでいっぱいでした。
あとから友だちに聞いてわかったことですが、その男性は私に好意を抱いていたのだそう。だからといって、ドアポストから覗くような行為は許されないですし、怖い思いをしたので、友だち伝いにその男性に注意をしてもらいました。
この出来事があった翌日、私はすぐに不動産屋に行き引っ越し先を探しました。次に住む家は室内を覗かれることがないよう、エントランスにポストがある部屋に決定。トンデモ男性にポストを開けられ恐怖でしたが、暮らしの防犯にまたひとつ気づくことができました。そして、友だちの友だちといった親しくないような人を、家にあげるのは危ないと身をもって学びました。
著者/匿名
イラスト/マメ美
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