娘を連れて婦人科へ
中学生の娘は、生理がくる少し前になると腹痛を訴えるようになります。娘は生理前から生理中にかけて腹痛が続くらしいのです。あまりに毎回のように痛みを訴えるので、心配になり婦人科に行くと、PMSと診断されました。「やっぱり!」と思ったのをよく覚えています。
娘にPMSの診断が下る前、私は娘に温かい飲み物や湯たんぽなどで体を温めるようにと伝え、痛み止めを飲むことは避けるようにと教えていました。私自身が薬を飲まずに生理痛を我慢できていることと、薬をいつも飲んでいるとだんだん効果が薄まると考えていたからです。
そんなとき、本当に痛いときは痛み止めを飲むように医師から助言され、考えが改まった私は娘にこれからは薬を飲むように促しました。痛みに耐えているのは娘なのに、私は「痛み止めを飲むほどの痛みではないだろう」と勝手に思い込んでいたことをひどく反省しました。
PMSを改善するために
病院で「家庭では何ができますか」と尋ねると、医師からは生活リズムや食事の改善を提案されました。
娘は早朝の朝練に始まり、放課後にも部活をこなし、そのあとさらに塾に通うという多忙な日々を送っています。塾がある日は寝る時間が遅く、朝練がある日は起床時刻が早いなど、生活リズムも日によってバラバラです。
医師から生活リズムを改善するよう指導されてからは、少しずつですが娘の生活リズムが整うよう私も協力し、鉄分多めの食事を作るなど、食生活にも着目するようになりました。娘曰く、残念ながら今のところPMSの症状に大きな改善はないようですが、しばらくはこのまま続けていこうと思っています。
生理用品にもこだわるように
ちなみに、生活改善以外のところでも生理期間を快適に過ごせるよう、娘と取り組んでいることがあります。それは生理用品選びです。
娘は初潮がきてからそんなに経っておらず、まだ生理周期が整っていません。生理用品にこだわるようになったきっかけは、娘から「そろそろ生理がくるころなのに予定通りに生理がこないときも多くて、心配だから生理予定日の数日前から毎日ナプキンを過ごしているんだけど、今使っているナプキンがゴワゴワして不快だから違うものを試したい」と相談されたことです。
今はいろいろな生理用品が売られています。肌にやさしいオーガニックコットンのナプキンや吸水ショーツ、ショーツ型ナプキン、タンポン、月経カップなど。ナプキンのごわつきで悩んでいた娘と相談し、肌触りのいい吸水ショーツを購入しました。
そろそろ生理がきそうなタイミングで吸水ショーツを使うようになった娘は、以前よりも学校生活を気楽に過ごせるようになったらしく、買ってよかったと話しています。さらに先日、ショーツ型ナプキンを追加購入した娘は、就寝時にショーツ型ナプキンを使うようになりました。ボトムスが着膨れするため外出時には基本的に着用しないと言っていますが、宿泊学習のときにお守りとして持って行くのはありかもとのことでした。
人それぞれ症状がまるで違う生理。わが子もそうであるはずなのに「薬を飲まなくても大丈夫だろう」という私の思い込みで、娘に我慢をさせてしまったことを深く反省しています。もっと早くに「つらいときには薬を飲んでもいいんだよ」と言ってあげるべきでした。生理前や生理中の期間を少しでも快適に過ごせるよう、これからも娘と話し合っていろいろと工夫していきたいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/伊藤未唯
監修/助産師 松田玲子
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