夫にも特別仲の良い女友だちがいます。彼ら曰く、“性別を超えた関係”なのだそう。夫は私に「あいつは男友だちのようなものだから……」と言っていたのですがーー。
これって普通の友だち?
初めての結婚記念日が近づいてきたある日。夫が夜景のキレイなレストランを予約してくれました。仕事を終え、待ち合わせ場所に行くと、なぜか女友だちも一緒にいます。
たまたま会って立ち話でもしていたのかと思いましたが、レストランまで付いてきました。信じられないことに夫は「あいつにも夜景を見せてあげたいから」と女友だちを含めた3名で予約をしていたのです。
とても嫌でしたが、それでも大切な結婚記念日。気を取り直して食事をしていると、女友だちは「私、夫くんのことなら何でも知ってるから、いつでも聞いてね!」と笑います。なんだかマウントを取られているようで、いい気分はしませんでした。
その後も、当たり前のように私たち夫婦のイベントに便乗する女友だち。しかも、私がわからない昔話で盛り上がってばかりで、ちっとも楽しくありません。夫に相談しても、大切な友だちだから私にも仲良くしてほしいと言われてしまいました。
我慢の限界
相談があると急に呼び出されたり、終電を逃したから迎えにきてと頼まれたり、夫と女友だちとの関係は途絶えることがありません。
女友だちがわが家に遊びにきたときも、当たり前のように夫の隣にピッタリとくっついて座ります。夫の食べかけのハンバーガーを食べ始めたところを目にした私は、次第に気持ちが冷めていくのを感じ、何も言わずに家を出ました。
夫から電話がかかってきたのは30分も経ったころ。電話で別れを告げ、荷物は後日取りに行くと伝えて実家へ向かいました。
私のせいだよね……
翌日、見知らぬ番号から電話がかかってきました。出てみると、相手は女友だち。勝手に番号を教えた夫にも腹が立ちますが「別れ話になってるの? 私のせいだよね……。ごめんね。私たち、本当になんでもないの!」と必死で弁解する彼女にもモヤモヤしてしまいます。
それでも、夫と彼女の間には絆があるので、変わらぬ付き合いを認めてほしいというから驚きです。
その夜、夫が実家を訪ねてきました。家に帰ってきてほしいと懇願するので、私はある条件を提示することにしました。
妻をとるか女友だちをとるか…
私は、いかにこれまで不快だったかを夫に伝えました。それに、どんなにただの友だちだと言われても、疑う気持ちも捨てきれません。もしこれから夫婦としてやっていくのであれば、女友だちとは距離を置いてほしいと頼んだのです。
もちろん即答してくれると思っていた私の予想は大外れ! 信じられないことに夫は、女友だちとの友情を貶されたと激怒し始めました。「男女だからと言ってそういう目で見るお前の視野が狭い」「男友だちがいないお前にはわからない」と責められてしまいます。
彼らの間に恋愛感情があったかはわかりませんが、疑いを持ったままの結婚生活は苦痛でしかありません。これをきっかけに、離婚を決意したのでした。
男女間で友情が成立するかどうかは、意見がわかれるところですが、妻への配慮が足りないように感じてしまいますね。友だちとしての付き合いも大切ですが、最低限相手に不安を感じさせたり不快な気持ちにさせたりしないような気遣いが必要なのではないでしょうか。