公園で迷子を発見…
5歳の長男と一緒に行った公園で、3歳くらいの男の子を発見。大泣きしながらひとりで「パパ~!」と言いながら歩いているので、すぐに迷子だとわかったものの、周りにいた多くの大人はだれも声をかけようとしません。
私も親がすぐに来るかなと思い、遠目で見守っていたのですが、なかなか現れません。するとその男の子は、どんどん駐車場のほうへ行ってしまったのです。
私は駐車場に行って事故に遭ってしまったら危険だと思い、長男と一緒に男の子を追いかけることにしました。長男は「大丈夫?」「パパいないの?」など男の子に話しかけたり、手をつないであげたりして、落ち着かせようとしていました。広い公園なので管理センターまで距離があったのですが、連れていくことに。
父親が現れた!
管理センターに向かう途中、男の子が「パパだ!」と叫びました。父親と思われる男性がゆっくりと前方から歩いてきたのです。男性は子どもの手をとると、私たち親子にお礼をいう訳でもなく、無言でさっさと去っていき……。そのさっぱり加減に私は唖然としてしまいました。
今思えば、駐車場に行こうとしていて危険だったことやずっと泣いていたことなど、詳しく教えてあげればよかったと反省。私自身が心のどこかでお礼を期待していたのかもしれませんが、モヤモヤしてしまった出来事でした。
イラスト/ふくふく
著者:鬼頭いちか
6歳と3歳の男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。