地元の高校に進学
私は地元の高校に入学したため、顔見知りがたくさんいました。田舎町で育ったので、同じ小学校だったとか中学校時代に隣のクラスだったとかで、話したことはないけれど顔は知っているといった感じです。
そんな顔見知りの中に、そのあと何十年もの付き合いになる親友との出会いもありました。同じ中学校へ通っていたのでお互い顔は知っていましたが、友だちというわけではなかったので、高校生になってこんなに親しくなれるなんて、とお互いに今でもビックリしています。
仲良くなったきっかけは…!?
そんな彼女と仲良くなったのは、高校1年の夏ごろでした。ある日の休み時間、A子に連れられてその友だちが私のクラスへ遊びにやってきました。すると、友だちが私の隣にきたとき、むわっと経血のにおいがしたのです。
とっさに彼女のスカートのうしろを見ましたが、特に経血が漏れている様子はありません。「でもこのにおいは多分経血が漏れているに違いない」と思った私は、すぐ友だちに耳打ちをしました。
周囲に気付かれないよう2人で教室を出て、トイレに駆け込んだところ、生理がきていて下着が経血で汚れてしまっていたそうなのです。トイレの中で半泣きになっている友だちの代わりに、私は急いで保健室へ駆け込みました。
保健室の先生に相談すると、新品の生理用ショーツとナプキンを渡してくれました。このとき初めて知りましたが、私の学校の保健室には突然生理がきた生徒のために新品の替えの下着をストックしているようでした。保健室の先生にお礼を言ってすぐトイレに戻り、友だちに渡して、無事一緒に教室に戻ることができました。
彼女の経血のにおいに気がついたのは私だけだったようで、周囲にバレず事なきを得られたのは本当によかったです。生理のピンチを一緒に乗り超えたこともあって、この日以降、彼女との仲は急速に深まりました。そして大人になった今でも、ずっと関係は続いています。
著者/浦部さくら
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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