幼稚園時代に……
長男が入園したのは勉強に力を入れている幼稚園。漢字教育に力を入れていて、和歌や短歌、詩を教えてもらったり、ひらがなやカタカナが書けるように書き方の授業があったり。幼稚園が終わってから家で幼児向けテキストを解かせ、長男に学習習慣を身につけさせようとしていました。
長男が小学校に入学したころ、年中のときによくやっていた、漢字のカルタをやってみました。すると、なんと長男、このカルタの存在を覚えていなかったのです。
覚えたはずの漢字やひらがなを小学校に入ってから長男に聞いても、忘れたり間違えたりすることがたびたびありました。覚えるのは早かったのに、忘れるのも早いという現実を目の当たりにして、私は衝撃を受けました。
私の後悔
そして長男は運動が苦手です。勉強に力を入れすぎて、外遊びの時間をあまりあたえなかったことが関係しているのかもしれません。1年生になるとみんな当たり前にひらがなを学校で教えてもらうので、幼稚園でひらがなが書けなくても焦る必要などなかったように感じました。
幼児期に、外遊びを含めて、勉強以外にもいろいろな経験をさせるとよかったのかなと今は後悔しています。
長男の経験から、下の子2人はのびのびと過ごさせていますが、大きな困りごともなく成長しています。今後、長男の幼児教育の成果も何らかのかたちで実を結ぶことを願っていますが、子どもの成長や発達に合った体験が大切なのかもしれないと感じた出来事でした。
著者:小川朝美/女性・会社員兼ライター。2015年男児・2017年男児・2019年女児の育児をしつつ、医療技術職として働くママ。子育て経験談や趣味について執筆するライターとしても活動中。電車大好きな息子たちの健忘禄として鉄道ブログも執筆している。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています