法事の席では私の食事がなかったり、私を会話に入れないようにしたりと、義母による嫁イビリも経験しました。そこまで嫁という存在が気に食わないのでしょうか。
え、当たり前なの!?
夫はあまり頼りにならず、ただただ我慢するばかり。
義母の襲来に対して居留守を使ったこともありましたが、わずかな音にも聞き耳を立て、私が家にいるとわかると玄関先で騒ぎます。結局、近所迷惑になってしまうので、家に招き入れるしかありません。
義母へのストレスが限界突破し、これ以上は無理だと思って夫に相談しました。すると「当たり前じゃないの?」と予想外の答え。私が義母のように家事ができないから、毎日教えにきてくれているのだと言うのです。
こんなことを言う人だとは、思っていませんでした。
戦う嫁
それ以来、私はひとりで義母と戦うことにしました。何を言われても「令和の嫁は気にしません」「便利なものは活用しないと損ですから」と言い返すことにしたのです。
義母への切り返しにもだんだんと慣れたころ、義実家で親戚の集まりがありました。そこでも義母は、私をこき使う気満々です。
義母のことはきらいでも、はるばる訪ねてくれた親戚にはゆっくりくつろいでほしいと思った私は、頑張っておもてなしをすることにしました。
しかし、義母はあれやこれやと見当違いな指示ばかり。つい私はいつものクセで「令和の嫁には令和の嫁のやり方がありますから!放っておいて!」と言い返してしまいました。
口が滑った結果
古い考の人が多い夫の一族にとって、嫁が姑に言い返すなんて言語道断! 私の発言に固まっていました。しかしその一瞬あと、大爆笑と共に拍手喝采! そこにいた親戚の奥さん・令和の嫁たちが賛同してくれたのです。
この一族に嫁ぎ、それぞれ苦労していたよう。こんな苦労は私たちの代で終わりにしようと力を合わせ、男女平等を貫くことを決めました。それからというもの、自分の飲み物は自分で取りに行く、便利な家電やレトルト食品は活用するなど、それぞれの家や親族の集まりの席で、男女平等を主張するようにしています。
口が滑ったとはいえ、あのときあの発言をして良かったと思わずにいられません。
尊重すべき伝統と、意味なく続く古い慣習は異なるもの……。しっかりと棲み分けて、必要なものは残し、アップデートすべきものは変えていきたいですね。