音が恥ずかしかった私
中学生の私は、トイレで生理用ナプキンを替えるときに、ナプキンを下着からはがす音がなぜかとても恥ずかしくて嫌でした。
私は大きな中学校に通っていて、休み時間のトイレはとても混雑していたので、他の人に生理だと知られたくないという思いもあったと思います。なるべく「ビリビリ」という音が出ないように、いつも気をつけていました。
静かにナプキンをはがす方法
しかし、音を出さないのはなかなか難しく、どうすれば静かにナプキンを交換できるのかと、生理のたびに悩んでいました。
そしてたどりついた方法は、ゆっくりゆっくりはがすこと。勢いをつけると大きな音がしますが、ゆっくりはがすとあまり音はしません。それと同じことだと考え、ある日、ゆっくりとナプキンをはがしてみると、静かに交換することができ、私はとても満足しました。
便器の中に…
しかし、「やっと成功した!」と喜んだのも束の間、「ポチャン」という音が聞こえました。なんとマヌケなことに、制服のスカートのうしろ側が和式トイレの便器の中に……。ナプキンに気をとられすぎて、スカートを掴んでおくことへの意識が足りなかったのです。
幸い、スカートはあまり濡れていませんでしたが、かなり焦ったのを今でも覚えています。
最近流水音などの擬音が流せる機械を設置しているトイレが多いので、ナプキンをはがす音も気にせずにいられます。今となっては笑い話ですが、もし中学校のトイレに流水音の装置があったら、こんなマヌケな失敗はしなかったかもしれません。
著者/神谷 まりな
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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