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足の指の間がかゆくてたまらない→まさかの診断結果に赤面!予想される感染経路は【体験談】

39歳のときのこと。梅雨の季節になぜか右足の薬指と小指の付け根の部分だけがかゆくなりました。靴を脱いで確認すると、この部分の皮膚がふやけたよう白くなり、一部が剥がれていたのです。雨に濡れて皮膚がふやけてしまったのかな? と思って少し様子を見ていたところ、日に日にかゆみが増してきたため、皮膚科で診てもらうことに。少し恥ずかしく、ショックな診断結果と予想もしなかった原因に驚いた体験談を紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師窪田 徹矢 先生

くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
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なぜかこの部分だけがかゆい

梅雨時に普段はあまり履かないパンプスを履き、出張に行きました。梅雨の時期なので雨は仕方ないのですが、その日に限って午前中からどしゃ降りの雨……。見事に足元はずぶ濡れで、歩くたびにパンプスから水分が染み出てくるような感覚でした。

 

今すぐにでも乾いた靴に履き替えたい! と思っても、出張先のため、替えの靴を買いに行く余裕も時間もありません。業務中もランチの時間も濡れた足元が気になって仕方ないのですが、ただただ耐えしのぐのみでした。

 

その後、業務が終わって夕方くらいになると、右足の薬指と小指の付け根の部分に違和感が……。なぜかこの部分だけ、むずがゆい感覚がするのです。パンプスを履いているので足の指が密着しているせいかな? 水分で蒸れてしまってかゆいのかな? と思っていたのですが、時間の経過とともにかゆみが増してきました。一刻も早く新しい靴に履き替えたかったのですが、結局その日は濡れたままのパンプスを、夜、自宅に帰るまで履き続けることになったのでした。

 

自宅に帰って玄関ですぐに靴を脱ぎ、かゆみのある部分を見てみると、ふやけたように皮膚が白くなり、一部は破れたように、皮が剥がれていました。

 

日に日に増していく謎のかゆみ

病院での診察のイメージ

 

私は白くなった部分の皮膚を取り除き、冷え切った足元を温めながら入浴しました。入浴後はかゆみも治まり、ひと安心。その日の疲れと濡れたままの靴を履き続けたストレスを解消するために、早めに就寝しました。

 

それから数日は、かゆみが出ることもなく過ごしていたのですが、1週間、2週間が過ぎるころ、少しずつかゆみがぶり返すようになってきたのです。梅雨という季節柄、ジメジメした湿気も関係するのかな? と考えたり、入浴後の水分がしっかりと拭き取れていなかったのかな? と思ったり。そんなふうに考えているうちにかゆみは増し、いつの間にか足の指と指の間の皮膚が赤くなっていたのです。

 

これはダメな感じだなと直感的に判断し、皮膚科に駆け込みました。体の他の部分もかゆみがあったので、同じような症状かな? と軽く考えていたのですが、医師は、「かゆい部分の皮膚を少し採って調べてみましょう」と、皮膚を採る器具と、昔、理科の授業の顕微鏡で使用した、細長い透明の板(スライドガラス)を準備したのです!

 

医師は手慣れた様子で皮膚を採り、スライドガラスに乗せ、その下の面をライターの火であぶりました。そしてニコニコしながら、「バッチリいるね~! 水虫だね~!」と私に告げたのでした。

 

 

恥ずかしい結果と予想される感染経路

銭湯の脱衣所のイメージ

 

まったく予想していなかった診断結果に思わず、「え~! 水虫ですか! え~、嫌だ~!! なんか恥ずかしいです」と返事をすると、医師から「どこかでもらってきちゃったね! 家族で水虫の方はいない?」と質問されました。

 

「家族はいないですね」と答えると、「例えば温泉施設とかスポーツジムのお風呂とかは利用する?」と聞かれ、ハッとしました。「間違いなくスポーツジムですね!」と、予想される感染経路が発覚した瞬間でした。

 

しかし私は、不特定多数の方が利用する温泉施設などの足ふきマットには乗らないようにし、入浴後、脱衣所を利用する際も、必ず足の裏を拭いて靴下を履いてから利用していました。このことを医師に話すと、「足の裏はきれいに拭けても、足の指の間って菌が残っちゃうことがあるんだよね」と。たしかに、足の裏は念入りに拭いていましたが、足の指の間までは意識して拭けていませんでした。

 

少し恥ずかしくショックな診断結果とまさかの感染経路でしたが、このときを境に、菌に対する私の意識が変わったことは言うまでもありません。塗り薬を処方してもらい、入浴後にしっかりと塗り、数週間から1カ月程度でかゆみも症状も治まりました。

 

まとめ

実は完治したと思った水虫でしたが、数カ月後、また同じかゆみに襲われ再度皮膚科を受診しました。医師や薬剤師に「治ったと思ってもしつこいから気を付けてね!」と声をかけていただき、塗り薬の塗布と足を清潔に保つことを心掛け、約5年たった現在は症状は出ていません。

 

菌に対して過度に神経質になり過ぎてもいけませんが、自分の体を知っているのは自分だけ! これまでの経緯を念頭に、常に清潔な状態を保ち続けるということも自分の体を守るためには重要ということを改めて思い知らされました。今後も医療知識や薬の力も借りつつも、予防的に自分の体を守ることを実践していきたいと思います。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

イラスト/マメ美

 

 

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著者:バニラ

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