何度もお金を借りにくる彼女
僕が大学生のときに付き合っていた彼女は、頻繁にお金を借りにくる女性でした。
彼女から「お金を貸してほしい」と言われるようになったのは、付き合って2カ月ほど経ったころから。そのときの理由としては、自分の病気の治療のためで、治療費が足りないとのこと。何の病気かを聞いたところ「恥ずかしいから言えない」と教えてくれませんでした。
たしかに、言えないこともあるだろうと、僕は彼女の体が心配だったこともあり、お金を貸すことに。しかし、1カ月後にもまた「お金を貸してほしい」と連絡が。そのたびに貸していると、次第に「お金を貸して」と言われる間隔が3週間、2週間とだんだん短くなっていったのです。
理由は…病気の治療じゃなかった?
あまりにも彼女が頻繁にお金を借りにくるので、不審になった僕は改めて理由を聞くことに。
すると彼女から「家賃や光熱費が払えなくて……」という言葉が。話を聞くと、彼女は両親からの仕送りで暮らしていたのですが、好きなアイドルにほとんどのお金を使ってしまっていたよう。グッズやライブにお金を浪費し、生活費が足りなくなって僕に「お金を貸してほしい」と言ってきていたのです。「病気の治療のため」というのは真っ赤なウソでした。
「見境なく好きなものにお金をかけて生活できなくなるなんておかしいし、僕にウソを言うなんてショックだよ」と、僕は自分の気持ちを彼女に伝えることに。すると、彼女は反省した様子で、これ以降「お金を貸して」と言われることはありませんでした。その後は彼女もお金の使い方を改めたように思います。
彼女に「お金を貸して」と頼まれたとき、僕は彼女のためになると思ってお金を貸しました。でも、僕の行動は、彼女のためではなく、ただ彼女の浪費癖を助けるだけのものになってしまいました。安易にお金を貸さない……ということはもちろんですが、誰かにお金を貸すことになる際は、その理由をしっかりと聞き、証明してもらうべきだと学びました。その後、彼女とは別れましたが、僕にとって人との付き合いの中で、お金に対する考えを改めた経験となりました。
著者/山田 武
イラスト/ほや助
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