夫はアパレル関係の会社に勤めていて、週末は基本的に仕事。家族の時間はもともと少なかったのですが、次第に夫の帰宅時間が遅くなり、何かと理由をつけては休日も外出することが増えました。
理由を聞いても「仕事だ」と言うばかり。そして機嫌が悪い日もどんどん増えていき、「何か隠しているのでは……」と、不審に思い始めました。
入学式の日の出来事
娘の小学校入学式の日、私たちは式に出席するために準備をしていました。しかし、夫が突然「急な仕事が入った」と言い出したのです。以前から入学式の日は仕事を休む約束していたため、私は唖然。
「さすがにそれはないでしょ……断れないの?」と不満を言うと、「仕事なんだから、しょうがないだろ!?」と苛立った様子で言い返します。
しかし娘は、「わかったよ。いってらっしゃい、パパ」と夫を笑顔で見送りました。
そして、私は娘から驚きの事実を聞かされたのです!
真実の発覚
入学式が無事に終わり家に帰ると、母が家にやってきました。そして今日仕事に行っているはずの夫がパチンコをしている衝撃の写真を見せられました。
実は、最近夫の様子がおかしいと感じていた娘が母に頼んで、夫を尾行していたのだそう。夫が入学式をすっぽかしてパチンコに行っていたことを突き止めていました。
その日、夜遅くに仕事をしたふりをして帰ってきた夫に、母は「ねぇ、子どもの入学式に行かないでパチンコなんて、どういうこと?」と、証拠の写真を突きつけて夫を問い詰めました。
夫の白状と決断
夫はついに口を開き、パチンコ依存を認めました。最初は勝っていたものの、すぐに負けが込み、大赤字に陥っていったとのこと。さらに、消費者金融から借金をしてまでパチンコを続けていたのです。
衝撃の事実を聞かされて、私は離婚も考えましたが、夫は深く反省している様子だったので、もう一度だけチャンスを与えることに。夫は借金返済のためにダブルワークをすることを約束しました。
家族の再出発
家族として大きな危機を迎えましたが、夫の反省と必死の働きにより、少しずつ私と娘から信頼を取り戻しています。パチンコをきっぱり辞めて、家族との時間も増え、穏やかな日々を過ごせるようになりました。
人は誰でも過ちをおかします。大切なのは、そこからどう挽回するのかということ。一時は離婚も考えましたが、夫は娘や家族との時間を大切にしてくれるようになりました。この経験を糧に、これからも支え合いながら一歩ずつ前に進んでいこうと思います。