常にスマホをチラチラ見ている夫……。しまってほしいとお願いすると、義母にもこちらの景色を見せたいのだと言います。
彼の様子は気になりますが、せっかくの新婚旅行です。気にしないようにしていたのですがーー。
新婚旅行中、義母と長電話!?
宿泊予定の宿にチェックインした私たち。温泉を満喫して部屋に戻ると、夫は長風呂をしているようで、まだ帰っていませんでした。
ひとりくつろいでいると、満足げな顔をした彼が帰ってきました。しかし髪や肌を見ても、温泉に入った形跡が見られません。まさか風呂に入らず、義母と長電話でもしていたのでしょうか。
嘘をつかれたくないと思った私が夫を問い詰めると、夫はすんなり認めました。不満はありますが、新婚旅行中はスマホを極力触らないと誓ってくれたので、今回は大目に見ることにしたのです。
それからは旅館の雰囲気を2人で存分に楽しむことができました。私は疲れたので早めに就寝。しかし早く寝すぎたからか、夜中に目が覚めてしまいました。
夫の秘密
ふと気づくと、隣で寝ていたはずの夫がいません。夫を探しに部屋を出ると、中庭から違和感のある音が聞こえてきました。
そっと近づくと、体を密着させた男女のシルエット……。
「会いたかった♡」と女の甘えた声。そして「明日からの旅行が憂うつだ」という聞き慣れた声に続き、男女がいちゃつく不快な音が聞こえてきました。
信じられないことに、夫は不倫相手を新婚旅行に連れてきていたのです。いつもスマホを触っていたのも、不倫相手と密会する計画を立てていたためでした。
しかも、相手は既婚者の子持ち。私との結婚は彼女との関係をカモフラージュするためなのだと、彼らの会話から理解しました。
義父母を連れて行こうとしたのも、義父母に私の相手をさせて彼女との時間を作りたかったのです。
証拠を手に入れた方法とは?
ショックを通り越し、怒りしかありません。怒鳴りこんでやりたい気持ちをグッと抑え、スマホで録画を開始。しかしもっと確実な証拠を手にいれねばなりません。
私にはもうひとつ考えがありました。部屋に戻り、昼間夫が履いていたズボンのポケットを見ると、ビンゴ! 不倫相手の部屋の鍵がありました。
彼らがこのあと部屋に戻るつもりだということは、会話から察していました。私は頃合いを見て、不倫相手の部屋に突撃! まさに“行為の最中”という完璧な証拠を手に入れることに成功したのです。
証拠を握られ、分が悪いと感じた不倫相手は、夫を悪者に仕立てることにしたよう。無理やり連れてこられたと主張し始めました。あっさり裏切られた夫は、本当に無様でした。
夫の哀れな末路
その後、私たちはまるで「成田離婚」! 旅行から戻ってすぐ、たった数日の結婚生活に幕を下ろしました。
夫は、悔し紛れに不倫相手の旦那様にも不貞の証拠を送りつけたそう。不倫相手夫婦も大モメし、結局離婚に至ったようです。
「私たち愛し合ってます♡」と言わんばかりの不倫カップルでしたが、最後は足のひっぱりあいの泥沼だったよう。あまりの醜さに笑うしかありませんでした。
相手の人生を犠牲にしてまで、自分の不貞を続けようとするなんて、とんでもない作戦でしたね。妻の「何かおかしい」という勘は当たるのかもしれません……。