長女が不愉快な表情を見せた理由
わが家は習い事の増えた5年生から長女にスマホを持たせました。長女には念のため、スマホの使い方について次のようなことを忠告しておきました。「LINEは本当に仲の良い友だちとだけ交換しよう」と。
すると長女も「私も面倒だしそうするつもり」と、同じクラスのAちゃん、Bちゃん、2人だけとLINE交換していました。毎日連絡を取るでもなく、グループLINEで学校の持ち物についてのやり取りをしたり、ネットで見つけたおもしろ画像を送りあったりと、平和な日々が続いていました。
ある日、長女の着信が鳴り、Aちゃんからグループでなく個人的にLINEが送られてきました……。それを見た長女が眉間にしわを寄せながら「え?ママこれ何?どういうこと?」と不愉快極まりない様子で聞いてきました。「そんな顔になる内容って何事だ!?」と思いながらも冷静を装ってAちゃんからのLINEを見て唖然とした私。
その内容は「このメールを受け取ったあなたは、20人にこのメールを回さないと必ず不幸になります。グループへの送信は無効で、個人あてに20人です」。
いわゆる昔からある不幸の手紙。時代が変わり、それが不幸のメールになったようです。
「ママ、これ何?」と長女に聞かれたので説明すると、「しょうもな。何でAちゃんはこんなの送ってくるんだろ」と長女が言っていると、Aちゃんから再びLINEが。「これ○○から送られてきた。ぴえん」と……。長女は面倒くさそうに「大丈夫よ。また明日」とだけ返し、終わらせていました。
翌日学校に行くと、AちゃんがBちゃんにも不幸のメールを送っていたことがわかりました。Bちゃんは無視して、誰にも回さなかったのだそう。Aちゃん自身も誰かから不幸のメールを受け取ってしまって、ショックだったのでしょう。
そこで回さなければよかったと思いますが、メールを信じて言われるがままに動いてしまったのだと思います。Bちゃんから無視をされてしまい、Aちゃんも感じたものがあったかもしれません。
長女にはこれを機に、「自分がされて嫌なことは人にはしないようにしよう」という話をしました。自分の気持ちばかりでなく、相手の気持ちを思いやれる子に育っていってほしいなと改めて感じた私。また同時に、子どものLINEトラブルは大人の予想もしないことが起こるのだなと実感し、アンテナを張っておく必要があると学んだ出来事でした。
著者:石井ゆうき
2012年生まれと2020年生まれの姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。