お泊まり会の買い出しで
夕方にみんなで駅に集まり、スーパーに食材とお菓子を買いに行きました。夜ごはんのメニューは学校で習ったハンバーグ、マッシュポテトとにんじんグラッセ、野菜サラダとコーンスープ、デザートはミルクプリンです。
それぞれ材料を選び、おすすめのお菓子をかごに入れ、レジに並ぼうとしたタイミングのとき。家に泊めてくれる友だちが、「これも買おうよ!」とタンポンを買い物かごに入れてきました。
買った理由は?
スーパーの帰り道、「なんでタンポン買ったの?」「生理中だった?」と、口々に買い物かごに入れた友だちに聞いたら、「みんな使ったことないでしょ? ちょっと気になるじゃん。観察してみようよ!」と言ってきたのです。たしかに気になる!と思った私たちは、夜ごはんのあとに観察会をすることにしました。
友だちの家に着いてからは、みんなでたどたどしく夜ごはんを作り始め、ちょっと焦げたハンバーグや固いにんじんグラッセ、ゆるいミルクプリンが完成。楽しくおしゃべりをしながらおなかを満たし、あと片付けも済ませました。
興味津々の観察会
そして、いよいよタンポンの観察会がスタート。私はタンポンを家で見たことがないですし、お店でナプキンを選ぶときも恥ずかしくて、じっくり生理用品売り場を見たこともありませんでした。提案した友だちが箱を開け、興味津々の私たちが見守る中、タンポンを1つ取り出しました。
初めて見るタンポンは不思議な仕組みで、構造と注意書きを読み込み、試しに吸収力の実験をしてみることに。プラスチックの筒とひもの仕組みにムムム?となりながら、水を張ったボウルに入れた瞬間、みんなで「おおおお!」と大歓声!
プラスチックの筒から出したタンポンはじわじわ水を吸い込み、最後には倍の大きさになるくらいにしっかり水を吸い取っていたのです。タンポンってすごいね!と、生理のときの強い味方を友だちと発見することができました。
今まで学校では、ナプキンについてしか教えられてこなかったため、タンポンの使い方や吸収力のすごさを知れてとても勉強になりました。デリケートな生理について友だちと語り合えたこともよかったですし、タンポンの観察を一緒にしたこのお泊まり会は、今でも貴重な思い出になっています。
著者/新常 理勢
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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