ぎっくり腰を勘違い!
「ぎっくり腰」という言葉や、とても痛いものであることはなんとなく知っていたものの、私にとって初めての経験……。
あまりの痛みに「これは陣痛に違いない!」と勘違いしてしまい、陣痛タクシーに乗って病院に急ぎました。
ついに出産かとドキドキしていたのも束の間、助産師さんに「陣痛は何分間隔ですか?」と聞かれて「ずっと痛いです」と答える私。その時点で助産師さんの頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいたことと思いますが、痛みでそれを察する余裕などありません。
結局、診察してくれたお医者様から「この痛みは陣痛ではなく、腰を痛めているのでは……」と告げられました。初めての出産で陣痛の痛みを知らなかったとはいえ、とても恥ずかしかったです。
このお話は、ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママと実施した座談会でお話しいただいた体験談です。
陣痛の痛みとは?
赤ちゃんを外に押し出すために繰り返される、規則的な子宮の収縮が陣痛です。一般的に、おなかの張りや痛みが起こると言われていますが、痛みの感じ方は人それぞれ違っていて、痛みに強い、緊張しやすい、家族がそばにいる安心感があるなど、体質やそのときの環境なども影響します。
それでも多くの人が口を揃えて「想像を超える痛み」と話す陣痛。どうしたら陣痛とそれ以外の痛みが区別できるでしょうか。
まず、本格的な陣痛が来る前に「前駆陣痛」を体験するケースがあります。前駆陣痛は、おなかの張りや痛みが続く時間・間隔が不規則で、しばらくすると消えてしまいます。一方、陣痛は、多くの場合、生理痛のような痛みが徐々に強くなり、間隔も短くなってきます。
特徴的なのは、規則的な間隔で痛みがやってくること。痛みの間隔を気にかけておきましょう。
また、出産に向けて腰やおしりに痛みを感じる人もいます。これがぎっくり腰と勘違いした痛みかもしれませんが、陣痛はどこか体の一部分が痛いというよりも、骨や筋肉など体全体が赤ちゃんを産むために、連動して動いている、という感覚です。
そして、今回は恥ずかしい思いをされたことと思いますが、痛みやそれに伴うおなかの張りがある場合は、産院に連絡をして指示を仰ぐのが安心です。また、「まだ大丈夫!」とギリギリまで陣痛を我慢する必要はありません。
出産前から陣痛の痛みについて考えると不安になるかもしれません。しかし産院には医師や助産師さん、看護師さんなど、出産のプロがスタンバイしています。あまり緊張しすぎることなく、出産に臨んでくださいね。