最初に人生のざっくりゴールを決める
きっかけはコロナ禍の突然のリストラで無職になったことでした。先が見えない時代を肌で感じ、これからは老後のために定年のない人生を選ぼう!と思い立ってはみたけれど、自分に何ができるのかまったく見当がつかないまま、「在宅で仕事ができたらいいな」「生活コストを抑えて田舎で暮らせたらいいな」「フリーで稼げる仕事がしたいな」など、漠然とした考えが頭の中を巡っていました。
ただ考えているだけではなく次の行動に移すために、「自分は何がしたいのか」を軸に人生のゴールをざっくり決めることから始めました。そのために、漠然と頭の中にある「将来どうやって生活していきたいか」を、できるだけ具体的に紙に書き出してみることに。自分の思いを言語化することで、頭の中にある将来設計がある程度整理され、やりたいことの優先順位と実現に向けての可能性が見えるようになりました。
その後、ざっくりしたゴールを設定して、あまり細かいことにはとらわれずに、ゴールに向けた計画を立て実行していったのです。
スキルの棚卸しで自分の強みを再発見
次に、設定した人生のざっくりゴールに向かって、実行案を肉付けするために実行したことが、自分のスキルの棚卸しです。
まずは、自分に何ができるのかを確認するために、今まで学んできたこと、今まで取得した資格、仕事を通して得たスキルなど、ジャンルを問わずすべて書き出してみました。私の場合は、海外勤務が長かったので語学スキルと、将来やりたいと思って勉強したWEBライターのスキルです。
そして、書き出したスキルを得意なことや好きなこと、不得意なことにざっくり分けてリスト化してみました。スキルの棚卸しをすることで、改めて自分の強みと弱みを客観的に見つめ直すことができ、仕事につなげることができました。また、スキルを書き出したことで、自分では気が付かなかった強みを再発見することができ、「できること」が増えた気がします。
それで思い切って、移住・定住を目的としていた地域協力隊の職を3年任期で得て、生活の基盤を田舎にシフトすることにしました。さらに、自分の強みを生かして昨年から本業のほかにフリーで仕事を2つ始めました。
1つは海外勤務経験を活かしたオンライン英語教師、もう1つはゼロから始めたWEBライターです。正直言って、現時点では稼ぐには程遠いレベルですが、今は将来へ向けた自己投資期間だと捉え、経験とスキルを積むために日夜奮闘しています。
コストダウン&自活力アップの田舎暮らし
現在、海外での勤務地だったマレーシアの首都クアラルンプールから、ある県の中山間地域に生活拠点を移し、地域おこし協力隊として3年間の任務についています。
正直、ネットさえあれば、場所を選ばず仕事や生活ができる時代なので、生活コストが抑えられる田舎暮らしを選ばない手はないと思ったのです。例えば、野菜などの食材が安いだけでなく、外食する環境がないので自炊の生活になったり、都会のような誘惑がない分、交際費がかなり抑えられると感じています。実際、野菜は地元の農家さんからB級品をもらうことが多く、家賃も一軒家で月2万程度とかなりお得な生活を送っています。
もちろん、都会のような便利な生活は期待できませんが、車があれば仕事や生活に必要な行動範囲はほぼ100%カバーできます。
また、田舎暮らしならではの利点は、自活力を鍛えられる自給自足の生活です。なるべく自分で作り自然に還元する生活は、長く続けるほど自活力がアップできます。そして、コストを抑えながら無駄を省いたシンプルな生活が可能になります。
人生100年時代と聞くとどれだけの生活費がかかるの? と一瞬ぞっとしますが、私は田舎暮らしで自活力を鍛えることで、今後の生活を乗り切る準備をしています。
まとめ
今は、好きな場所で好きな仕事をするために、田舎暮らしに奮闘する毎日です。これからの長い人生を考えると不安になることは多くありますが、人生やった者勝ちだと実感。田舎暮らしには、都会では経験できない自然の恵みや田舎のお年寄りから多くの学びがあり、それらは人生にとってとても価値のあるものだと実感しています。
これからも田舎暮らしを通して、人生の経験値を積み重ねながら、自分自身の人間力を鍛えていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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著者:いずみ
独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。