卵黄はクリアしたと思っていた
これは、現在1歳8カ月の次男が生後7カ月だったときのお話です。次男は生後5カ月で離乳食を開始し、卵黄は耳かき1杯→小さじ1/4→1/2→小さじ1→小さじ2……と、生後6カ月のころに1週間をかけてアレルギーチェックをしました。
最終的には卵黄1/2を2回食べても何も症状がなかったので「卵黄のアレルギーは大丈夫そうだ」と思っていました。
そして生後7カ月のころ、卵黄を1/2使用した離乳食を作って食べさせたところ、食べ終えてから2~4時間の間に5回嘔吐。私は卵黄はアレルギーチェックをクリアしたと思っていたので「胃腸炎かな」と思い、念のため病院を受診することに。
病院に向かう途中や待合室で待っている間も、嘔吐は数回続きましたが熱はなく、機嫌も良くて、下痢もしていませんでした。
医師から告げられた診断名は…
順番が来て診察室に案内され、経過を話しレントゲンを撮ることに。問診とレントゲンの結果、医師から「おそらく卵黄消化管アレルギーだね」と診断されました。
医師いわく、「近年注目されているアレルギーだけど、小児科医でも知らない人もいるから、胃腸炎と誤診されやすい。ショック状態にはならないけど、摂取後に数時間してから嘔吐するのが特徴だよ」とのこと。
その後、血液検査をし、確定診断のための負荷試験をして正式に「卵黄消化管アレルギー」の診断がつきました。現在は医師の指示のもと、卵黄・卵白ともに段階を経て、自宅で摂取している状態です。
その日、受診した医師がたまたま小児アレルギー科の医師だったので、ちょうど良いタイミングだったと思います。卵黄消化管アレルギーは成長と共に治る子が多いようで、現在は次男も全卵を1個摂取しても何も症状はなく、次回の受診で寛解を確認してもらう予定です。胃腸炎を疑って受診した結果、聞いたことのない病名にびっくりした出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:吉川 みきな
平成20年生まれの女の子と平成30年生まれ、令和4年生まれの男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。