義母と夫は私に介護の話を伝えていなかったことを謝罪してくれました。私は義母と一緒に介護を頑張ろうと決心しましたが……。
介護と家事に追われる日々
結婚後も仕事を続けるつもりでしたが、家事と介護に大忙しの日々。夫も義母も義父の介護にはノータッチで、すべて私に丸投げ状態です。さらに家事も一人でやらされて、仕事を辞めざるを得ませんでした。
夫や義母に介護か家事のどちらかを手伝ってほしいと何度も伝えましたが、聞く耳を持ってもらえませんでした。
唯一の救いは、義父がとても心やさしく、いつもお礼を伝えてくれること。しかしその後、義父の病状が急変し、帰らぬ人となりました。
義母と夫の本音
義父の死後、義母は信じられない発言をしました。
「金だけはある一回りも年上のじいさんと結婚して我慢の連続だったけど、やっといなくなって清々したわぁ~」
やさしい義父にそんな言い方……私は義母の本音を聞き、驚きとショックで動揺しました。
葬儀が終わると、夫は私に「じゃ、葬式も終わったし、もうお前を家に置いておく理由もないから、離婚してくれ! 父さんがいなくなった今、無職女を置いておくわけにはいかないからな」と言いました。義母も大賛成の様子。
私はその瞬間、自分がただの介護要員としてしか見られていなかったことに気づきました。
解放と新たなスタート
そんな2人を見て、私は最初こそショックを受けたものの、今後は夫や義母に振り回されることがないと思うと、次第に解放感でいっぱいになりました。
夫への愛情なんて、とっくに冷めていました。心やさしい義父が心配でなかなか離婚に踏み切れなかったのですが、最後まで見届けることができ、もう何も心配することはありません。
私は夫が手渡してきた記入済の離婚届を手に、「わかった! 今すぐだすね!」とそのまま役所へすぐに出しに行き、無事に離婚成立。
その後、家を出て久しぶりに自由な生活を取り戻しました。
「助けてほしい」と連絡が
ところがそれからすぐ、元夫と元義母から電話がかかってきました。
電話の内容は、義父の遺産を頼りにしていたものの、義父がお金をすべて寄付していたというもの。そのせいで、生活費が無くなったから助けて欲しいのだとか。
さらに元夫は「これからもウチに来て、家の掃除とか料理とかやってくれよ!」と言うのです。
もちろん今さら助ける義理もありません。預貯金をすべて寄付していたのも、義父の意思です。別れたあとも、私を家事をさせようとする元夫に、心底うんざりしました。
私は「もう縁を切ったおふたりのことなので、そちらで解決してください」と伝え、静かに電話を切りました。
元夫と義母に良いように使われてしまったこの数年間は戻ってきません。でもこれからは自分の時間を楽しむ自由があります。これから前向きに、人生を歩んでいこうと思います。