出産直前になり事態は一変! 夫は「やっぱり里帰りしてもらえない?」と申し訳なさげに言いました。新しいプロジェクトを任されて忙しくなってしまったそうです。
仕事なら仕方ないと思い、それならワンオペで乗り切ると言ったところ「絶対に里帰りしたほうがいい! 話し相手がいるだけでも違う」と里帰りをゴリ押し……。夫も初産だからいろいろ心配してくれているのだろうと思い、私は里帰りを決めました。
立ち会い出産、叶わず…
実家には私の里帰りに合わせて子育て経験のある姉が帰省してくれることになり、赤ちゃんを迎える準備はバッチリです。
実家に里帰りから1週間後、夜中に陣痛が始まりました。立ち会い出産を希望していた私は、すぐに連絡したものの、夫は電話に出ません。私が陣痛に耐えている途中、家族が何度も電話をするものの、結局繋がらないまま、私はひとりで娘を出産したのでした、
翌朝、昼過ぎになって夫がようやく病院に到着。仕事で大きなトラブルがあり、会社に泊まり込んで対応していたと言います。しかし夫の所属部署は総務部で、特に役職はありません。よほどのことがあったのでは……と心配していると、夫はその件でしばらく忙しくなるので、里帰りを延長したほうがいいと提案します。
いざ赤ちゃんを目の前にして育児が急に不安になった私は、「実家でゆっくりして」という夫の言葉に甘えて、3カ月ほど実家で過ごすことに決めました。
里帰りを進めたワケ
退院後、私と娘は実家に帰り、ママとしての生活がスタート! 家族みんなが仕事の合間に手伝ってくれて、大変ながらも楽しく充実した日々を過ごしていました。
幸い娘がよく寝てくれる育てやすい子だったこともあり、産後1カ月すると私にも余裕が出てきました。姉もそろそろ自宅に帰るというので、私は予定より早く里帰りを切り上げることにしたのです。
忙しいと言っていた夫の手を煩わせないように、姉の車で自宅に向かった私。久しぶりに自宅のドアを開けると、忙しいと言っていた夫の靴がありました。それだけでなく、玄関には私のものではないハイヒールが……。
娘を姉に託し、息を潜めて聞き耳をたてていると、夫と知らない女性の話し声が聞こえます。私はすかさずスマホの録音スイッチをオン!
「本当は1年くらい里帰りしてほしい」「里帰りはホテル代節約になるな!」「また里帰りしてほしいから早く2人目がほしい」と、思わず耳を疑う夫の発言にクラクラしてしまいました。急に里帰りさせたのも、立ち会いに間に合わなかったのも、実家でゆっくりしていいと言ったのも、全部不倫のためだったのです。
夫への仕返し
私の愛情は一気に冷めてしまいました。すぐに離婚を決意した私は、そっと実家に戻り家族に事情を説明。妻は里帰り中だからと油断する夫を泳がせ、浮気の証拠をたっぷり集めました。
その後、すべての手筈を整えて、不倫の証拠を夫の会社と義実家に送付。夫と住んでいた自宅は私の会社の社宅だったので、早々に解約手続きもすませました。
数日後、案の定震える声で電話をしてきた夫。私が送った手紙によって会社からは解雇を言い渡されたそう。自宅には退去に先駆け、修繕業者のチェックが入り、退去費用の請求書が送られてきたようです。
しかし、何もかも後の祭。予定通り慰謝料や養育費を請求し、夫とはお別れしました。これまでの私だったら、ここまでの行動はできなかったと思います。「母は強し」と感じたのでした。
妻の里帰り中、まるで独身のように振る舞う男性がいるようですが、その間ママは育児に奮闘しています。ハメを外すようなことはせず、家族を迎えるための準備期間であることを忘れないでほしいですね。