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「性交痛がつらい…」閉経前後の性交痛、腟や子宮の冷えを改善するマッサージ2選【医師解説】

閉経前後は女性ホルモンが減り、性交痛などのトラブルが起きやすくなります。そんなつらい性交痛の痛みや腟、子宮の冷えを軽減してくれるセルフマッサージを紹介します。このマッサージを2つ提案している産婦人科医の駒形依子先生に教えてもらいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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「腟トレ」とおこないたいマッサージとは?

性交痛の軽減によいのは、腟の筋肉である腟括約筋を締める腟トレです。方法は、椅子に座り、くるくると端から巻いたフェイスタオルを会陰(股)に当てて、タオルを挟むように会陰に力を入れます。

ただ、「腟トレ」だけをおこなうと、筋肉が凝り固まってしまう可能性があります。そのため、筋肉を締めたらほぐすマッサージをおこなうとより◎。そのマッサージとは「会陰マッサージ」と「腟マッサージ」です。

 

基本的には「腟トレ」「会陰マッサージ」「腟マッサージ」は3つで1セット。締める→緩める→伸ばすのサイクルが、筋肉を育てるためには一番効率的だからです。

 

筋肉を緩めて血流を促す「会陰マッサージ」

会陰マッサージ

 

腟と肛門の間にあるツボが会陰です。東洋医学では、気は経絡というルートを流れると考えられています。そして、子宮(胞宮)は任脈という経路とつながっています。この任脈の始まりにあるのが会陰というツボなのです。

 

そのため、会陰をマッサージして血流を良くすると、腟はもちろん子宮を温めることにつながります。他人にはなかなか触れられない場所にあるからこそ、自分で自分のためにできるマッサージがおすすめです。

 

方法は簡単です。人さし指から小指まで4本の指を会陰に当てて、10回ほど円を描くようにマッサージします。服の上から、または入浴時におこないましょう。

 

 

腟を伸ばしてしなやかにする「腟マッサージ」

もう1つの「腟マッサージ」は、組織を伸ばすことを重視し、腟にしなやかさを出すことを目指しています。腟にしなやかさを持たせることで、久々の営みでも痛みを軽減することができます。

 

腟マッサージ

 

腟に小指を入れて腟の上部を時計の0とした場合に、5時と6時、7時の方向に入り口を広げるように数回動かせばOK。入浴時がおこないやすいです。

 

1日1回以上、腟トレで筋肉を締め、会陰マッサージで筋肉を緩め、腟マッサージで組織をのばす、この3セットをまずは毎日続けてみてください。

 

まとめ

いかがでしたか? どちらのマッサージも、入浴時にできるので試しやすいです! 紹介した2つのマッサージを毎日おこなうことで腟や子宮の冷えが改善され、ふっくらした腟を目指せるそうです。性交痛で悩んでいる方はぜひ、試してみてはいかがでしょうか?

 

参考文献/『膣の女子力 女医が教える「人には聞けない不調」の治し方』(KADOKAWA/駒形依子著)

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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取材・文/mido

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