自分の髪を洗っていた数秒間に…
長女はお風呂が好きではなくいつも早く上がりたがってぐずるので、機嫌が良いのは珍しいなぁと思いつつ、今のうちに自分の洗髪を済ませてしまおうと目を閉じ、シャワーのお湯を頭からかけました。
その間10秒にも満たないくらいだったと思います。目を開け、視界に飛び込んできたのは湯船から真上に突き出している2本の足でした。私は一瞬何が起こっているのか理解できませんでしたが、すぐにそれが長女だと気づき、叫び声をあげながら湯船から引き上げたのです。幸いお湯を少し飲んだだけで、軽くむせたあと泣き出して大事には至りませんでした。
5年以上経った今でも、長女を失っていたかもしれないというあの恐怖心は忘れられずにいます。しかし、一番怖かったのは長女自身のはず。一瞬の気の緩みが取り返しのつかない事態を招くのだと改めて感じ、育児の過酷さを実感した出来事でした。
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お子さんが無事で、本当によかったと思います。今回お子さんは洗い場に座っていたようですが、数秒目を離した隙に、すべって浴槽へ落ちてしまったのかもしれませんね。
少量の水でも鼻と口を覆う深さがあれば、溺れる可能性があります。お子さんをひとりで浴槽に入れるのは危険であるため、絶対にしないでください。
また、洗い場に座らせる場合も、できる限り目を離さないようにしましょう。今回は目を閉じたわずか10秒たらずの間に事故が起きてしまっているため、先に自分の洗髪を済ませてからお子さんをお風呂に入れたり、自分の洗髪中は浴槽にフタをして、開けたり乗ったりしないよう伝えてあげると良いと思います。
著者:川原ゆき子/女性・主婦。6歳と7歳、10歳の姉弟を育てる専業主婦。子どもたちと公園巡りをするのが趣味。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています