泥亀!?強烈なネーミングの一品にチャレンジ!
今回挑戦したのは、NHK『きょうの料理』で、料理研究家・杉本節子さんが紹介した「なすの泥亀煮(どんがめに)」。
「なすの泥亀煮」とは、なすをだし汁とごまみそで煮込んだ京都の郷土料理です。「泥亀」とは、ずばり「すっぽん」のこと。
すっぽんは、砂泥質の河川などに生息するため、このような異名を持つようになったのだとか。
京の食文化に精通した杉本節子さんが紹介する、京都自慢のおばんざいレシピをぜひチェックしてくださいね!
杉本節子さんの「なすの泥亀煮」の作り方
材料(2人分)
・なす…3個
・八丁みそ…大さじ1と1/2
・白ごま…大さじ3
・だし…カップ1と1/2
・ごま油…大さじ2と1/2
・サラダ油…大さじ2と1/2
【A】
・砂糖…大さじ1
・みりん…小さじ2
・薄口しょうゆ…小さじ2
作り方①なすを切って切り目を入れる
なすはヘタを切り落として縦半分に切り、皮に格子状の切り目を入れます。
裏返して反対側にも、格子状の切れ目を4〜5本ほど入れておきます。
切り目を入れたら、水に浸けてアク抜きしてください。
今回使ったなすは、長くてこのままの形だと食べにくそうだったため、この後長さを半分にカットしました。
作り方②白ごまをする
すり鉢に白ごまを入れてすりましょう。
ごまの形を少し残すのがポイントです。
我が家にはすり鉢がなかったので、厚手の保存袋に白ごまを入れて、麺棒ですり潰しました。
作り方③なすを炒める
鍋にごま油とサラダ油を熱し、水気を拭き取ったなすを炒めます。
作り方④調味料を加えてなすを煮る
③にだし、【A】、②のすりごまを加えます。
煮立ったら中火にし、調理用の紙で蓋を作ってのせ、10〜15分ほど煮込みましょう。
作り方⑤八丁みそを加えてさらに煮る
八丁みそを煮汁でのばし、鍋に加えます。
さらに10〜15分煮て、なすがやわらかくなり煮汁が煮詰まったら完成です。
【実食】なすの魅力全開でお箸が止まらない!
「なすの泥亀煮」という料理名に納得。
もっと亀っぽく仕上げたい方(いるのか……?)は、小さめの丸っこいなすを使えば、さらに泥亀感が増すはずです。
ネーミングは衝撃的ですが、味は本当に絶品!
20分以上じっくり煮込んだので、箸でギリギリ持ち上げられるとろとろ具合です。
口に入れると、八丁みその奥深いコクが口いっぱいに広がり、ほっと幸せな気分に。
ごまの風味がみその風味にマッチした、あと引く味わいの一品です。
泥亀煮は精進料理としても親しまれているようですが、こんなに美味しいと「ホカホカのご飯が欲しい」「お酒が欲しい」「おかわりあるかな」と、煩悩が倍増してしまいそう。
冷やして食べてみると……
冷やして食べるのもおすすめらしいので、試してみました。
アツアツで食べたときよりもさっぱりと食べられました。これは、暑さで食欲のない日にもぴったりのおかずです。
トッピングに小ねぎをのせてみたところ、爽やかな風味がプラスされ、八丁みそのこっくりとした旨みを引き立ててくれました。
八丁みそを使っているため、味が濃そうに見えるのですが、実際に食べてみると実はそうでもありません。
八丁みそは、長期間を費やしてじっくり熟成されているため、塩味の角が取れたまろやかな味わいが特徴のみそです。
実際に使ってみると、意外にもしょっぱくないことに驚く方も多いはず!普段の料理の隠し味に使っても辛くなり過ぎないのは、かなり嬉しいポイントです。
みそ汁や炒め物にも使えるので、八丁みそをストックしておけば、定番料理の味の幅が広がりそうですね。
なすを使った絶品おばんざいを作ってみて!
京都ご自慢の郷土料理「なすの泥亀煮」は、なす料理のレパートリーを増やしたい方にもおすすめの一品。
ご飯のお供にもおつまみにもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。