夫の独断で…
義母の認知症は今はまだ初期。しかし、いずれは要介護になることが予想されます。すると夫は、「1人暮らしは難しくなるから、母さんをうちに呼んで同居しよう」と言いだしました。
今までさんざん嫌がらせを受けてきた私。それでも別居だったから何とか耐えてきましたが、義母と同居なんて絶対にあり得ません。「私は同居したくない。施設に預けるのが一番だと思う」と正直に訴えましたが、母親びいきで私の味方などしてくれたことのない夫は、話も聞かずに怒りだしました。
「俺の母親なんだぞ？ 冷たいな！」
義母からの仕打ちをしても理解を得られそうにないので、「共働きの私たちが面倒を見られるわけがない。お義母さんのためにも、プロがお世話してくれる施設が一番よ」と説得を試みると……。
「いや、お前には仕事を辞めてもらう。トイレとか風呂とか、母さんだって同性にしてもらったほうがいいだろ。仕事したいなら、在宅でやっていいから」などと横暴なことを言う始末です。
同居スタート？
「自分の母親でしょ！ ずっと嫌な目に遭わされてきた私が介護なんてするわけない！」と突っぱねたのですが……。何と夫は、「お前がいればヘルパーも不要だし、金もかからないだろ」と逆ギレして家を出て、そのまま1週間の出張に行ってしまったのです。しかも、勝手に引っ越し業者まで手配。自分勝手にもほどがあります。そうして数日後……。いきなり夫からメッセージが届きました。
「同居は決定事項だからな！」
「母さんの引っ越しは済んだか？」
「うん！私の引っ越しも完了！」
「は？」
相変わらず高飛車で私の気持ちなどまったく考えていない様子……。そこで私は宣言したのです。「私も引っ越すことにした。お義母さんと同居するなら、あんたひとりでどうぞ」
それでも事態を把握できない夫。「夫婦で別居するっていうのか」などとわめくので、「違うよ、離婚するんだよ。あんたの自分勝手さに嫌気が差したからね。後は弁護士を通しましょ」と伝えました。
遅かれ早かれ
数カ月後……。夫は、義母との同居でてんてこまいになっている様子。介護だけでなく、そもそも炊事洗濯など家事全般も私に任せきりだったので、自業自得というものです。
その間も、私が既読無視をし続けているにもかかわらず、何度も「帰ってきてくれ」「母さんも会いたがっている」というメッセージが届きました。しかし、私を家政婦&ヘルパー代わりに使いたがっているの透けて見えるばかり。嫌気が差した私は、協議離婚から調停離婚に切り替えました。
それでも夫は離婚を拒否し続け、結局は裁判にまで至って離婚が成立しました。
最後に見た元夫は悲壮な表情でしたが、もともと私への愛情などなかったのかも。同居の件がなくてもいずれはこうなっていたと思います。今はあの義母と夫と縁が切れて、本当に心が軽くなりました。私はここから新たな人生を思い切り楽しんでいくつもりです。
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義母の嫌がらせにしても、共働きなのに家事を手伝わなかったことにしても、介護を押し付ける高圧的な言動にしても、すべてがあり得ないと思ってしまいますね。思い切って引っ越しを済ませ、離婚を成立させることができてよかったですね。
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