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「介助要員だから」合コンで泥酔男性の世話を強要された私⇒水を飲ませると…予想外の展開に!?

私は28歳の会社員です。オシャレやメイクに興味はなく、読書と映画鑑賞が大好き。愛犬・シロとの散歩が毎日の癒しです。そんなある日、姉と食事をしていた居酒屋で、たまたまある人物に会い……!?

「介助要員だから」合コンで泥酔男性の世話を強要された私⇒水を飲ませると…予想外の展開に!?

 

私を見下す同僚・A子

とある日の夜、私は姉と一緒に居酒屋で食事をすることに。「どれにしようか」とメニューを開いていると……会社以外では会いたくない人物が現われたのです。それは同僚のA子。彼女は仕事をサボりまくって私に押し付けたうえで、日々合コンざんまい。社内では男性社員に色目をつかう厄介な女性です。

 

「あら~あんた。こういうお店にも来るんだ? それにしても地味な服ね」

 

ニヤニヤと私を見下すA子。さらに、「ちょうどいいわ、あんた今から合コンに参加しない?」と言い出したのです。

 

「しないわよ!」と拒否するも、「ドタキャンされて女子が足りないのよ~。同僚を見捨てる気? あっちの個室にもうみんなそろっているの。来てよぉ~」と泣きまねまで。無視しようとしたのですが、A子に圧倒された姉は、「私はひとりでも大丈夫だから、ひとまず顔を出してきたら」と発言。

 

こうして、私はしぶしぶA子たちの個室に行くことになったのです。

 

私が呼ばれた理由は…

「地味子よ! 突然呼んだから、こんな子でごめんなさいねぇ~」

 

合コンのメンバーにそんなふうに私を紹介したA子。メンバーはみんなオシャレで高価な服を着ていましたが、その中に1人だけ作業服の男性がいました。テーブルの端に追いやられていたその人は、すでに泥酔状態。何があったのかとあたりを見回すと……。

 

A子はニヤニヤしながら、「さあみなさん、2次会会場へ移動しましょ! その酔いつぶれた人は、この地味女に任せてOK。あんたは最初から介助要員なんだから。介助要員さん、じゃ~~ね~~」と言って居酒屋から出ていきました。私は人数合わせどころか、酔っ払いの介抱のために呼ばれただけだったのです!

 

「む、むかつく~」

 

内心、怒りMAXだったものの、泥酔状態の人を放っておくわけにもいきません。「立てますか? とりあえず外に出て風に当たりましょう」と、作業服の男性を店の外に連れ出しました。

 

男性をを介抱していると?

近くの公園でベンチに腰掛け、水を飲ませてあげると、男性は酔いが覚めてきたよう。取り出したスマホで知人を呼んだので、その人が来るまで一緒に待つことにしました。すると、しばらくして1台の高級車が到着し、降りてきたスーツ姿の男性が「社長、大丈夫ですか!」と叫んだのです。

 

「社長……?」と私が驚くと、スーツの男性は「はい、A社の次期社長です。発表はまだで、この方が社長のご子息ということも極秘なのですが……。私は秘書です」とのこと。これにはビックリ。なぜって、そのA社とは私の勤め先なのですから!

 

「私はその会社の社員です! 社長が交代って、どういうことでしょう?」

 

バッグに入っていた社員証を見せながら話すと、時期社長は長期の海外赴任を終えて帰国し、今日は会社が保有する工場現場を見て回っていたため作業服だったのだとか。そして、酔いつぶれていた理由は愛犬のクロだというのです。

 

「保護施設からもらってずっと一緒に暮らしていたんだけど、急な帰国で手続きが間に合わず、今回は連れてこられなくて……。今は知人に預けているんだ。クロが恋しくて思わず飲み過ぎた!」

 

「その気持ちよくわかります、私も犬を飼っているので。しかも保護犬で名前はシロなんです!」

 

それから私たちは犬の話で盛り上がり、連絡先を交換。後日、無事に渡日できたクロとシロを会わせると、2匹もすぐに仲良くなり、ときどき一緒に散歩をするようになりました。

 

社長になった彼を見たA子は…

そうして運命の出会いから数週間後、彼がついに新社長として会社に現れました。社長を見たA子はびっくりしながらも、「あ、あのときの酔っ払い……じゃなくて、新社長ぉ~!」と猫なで声ですり寄ったのですが……。

 

「きみは、あのときの!? まあいろいろ話は聞いている。仕事を同僚に押し付けて自分は合コンざんまい。それに、男性社員から人事部にセクハラのクレームもきているようじゃないか。処分を考える必要があるな」

 

みんながA子のことを白い目で見ると、A子は顔を真っ赤にしその場から逃走。みんなの前で社長に怒られプライドが傷ついたのでしょう。彼女は次の日から会社に来なくなってしまいました。

 

それから1年後。私は社長から正式に交際を申し込まれました。「きみは見ず知らずの酔っ払いだった僕に親切にしてくれただろ? 僕はあのときから一目ぼれしていたんだよ。クロもきみとシロが大好きみたいだし」

 

社長でありながらも飾らない彼の実直な人柄にひかれていた私は、「うれしい! これからもどうぞよろしくね」と即答。あのとき合コンに参加するよう言ってくれた姉には感謝しかありません!

 


 

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