引っ越して間もないのに、義母からまさかの依頼
義母は「2週間後の新年会は、そちらの新居でするからお願いね。今までは実家でやっていたけど、来年からはそちらで開催するから」と私に言ってきたのです。新年会は、夫の親戚が15人ほど集まって、毎年おこなわれる宴会でした。
それまでに荷解きが間に合わないと思った私は、今回は実家で開催してもらえないか相談してみることに。しかし義母に「荷解きなんてどうにかなるわよ!」と却下されてしまったのです。
夫に相談しても、「今まで母が大変な思いをしてきたんだから仕方ない」と言われてしまい、わが家で新年会をおこなうことが決まってしまったのでした。
当日、助けてくれたのは…
夫は仕事が多忙のため、私はひとりで新年会までに急いで荷解きを終わらせて、食事はデリバリーなどでどうにか準備をすることができました。義母と夫は準備はしてくれたのですが、宴会に夢中になってしまい片付けは私だけですることに。
すると、長男の面倒を見ながら片付けをする私を、夫の親戚の30代から60代の女性3人が心配して手伝ってくれたのです。そして彼女たちは、「子育てや引っ越しで大変なときに準備や片付けをさせてしまって大変だったよね」と私に声をかけてくれたのでした。
苦労を理解してもらえたことで、私は泣きそうになりました。それでも涙を堪えて感謝を伝え、彼女たちのおかげで私は片付けを終えることができたのです。
その後、私のことを心配し、「来年以降は新年会はやめて、あいさつだけにしよう」と提案してくれた親戚の方々。幸いにも私には自分の苦労を気遣ってくれる人たちがいましたが、一方で義母は、今まで20年以上も新年会の準備をしてきたのだと気づきました。そしてそんな義母の苦労した思いを理解し、寄り添うことも大切だと感じたのでした。
著者:水沢 雫/2016年生まれの男の子と2020年生まれの女の子の2児の母で、夜勤ありの夫と4人暮らし。アパレル販売員の経験があり、ファッションやショッピングが趣味。
作画:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)