浪費家の夫が倹約家に!?
28歳会社員の私は、同い年の男性と昨年結婚。夫はマウンテンバイクにスニーカー集めなど、いろいろなことにハマっては飽きてを繰り返しており、私はその散財ぶりを気にしていました。
生活費は入れてくれるため口出ししないでいたものの、心の中では「お金のかからない趣味を持ってほしい」と願っていました。そんなある日、夫はニュースを見て老後資金に不安を覚えたそうで、突然節約に目覚めます。私は「夢みたい!」と喜び、夫と協力して節約生活を始めることに。「これで家計も一安心!」と思っていたのですが……。
夫が決めた「節約ルール」
凝り性な夫は、節約においてもこだわりが強く、極端なやり方を強いるのです。電気代を節約するためにテレビは禁止、スマホの充電は会社でする、洗濯は手洗い、朝ごはんは抜き……など驚きのルールを決め始めました。
さらに、「生理用品は手作りしろ」「本は買わずに図書館で借りろ」「野菜は高いから雑草を摘んで食べろ」など、あらゆる制約をかけ、私は息苦しくなっていくのでした。
そんな生活が続くなか、私は誕生日を迎えます。ずいぶん前から、この日のためにおしゃれなレストランを予約しており、「久しぶりに楽しい時間が過ごせる」とるんるん気分で夫の車に乗り込みました。しかし車が向かった先は、おしゃれなレストランではなく牛丼チェーン店! なんと夫が勝手にレストランの予約をキャンセルしていたのです。
愕然とする私に向かって、「節約を頑張ったら、来年の誕生日はサラダつきにしてあげるよ」「でも、無駄づかいしたら即離婚だから」とせせら笑う夫。私の怒りは限界に達し、仕返ししようと心に決めたのです。
夫が倹約家になった本当の理由
私の誕生日以降、夫の節約モードはさらに高まっていきました。1週間後のある日、夕飯の準備をしているとインターホンが鳴り響きます。玄関を開けると義両親の姿があり、夫はびっくり。実は、夫には内緒で「大切な話がある」と義両親を家に呼んでいたのです。
電気がついていないことや部屋の空気が湿っぽいことに驚く義両親に、私はひどい節約生活の実情を告白。電気をつけていいのは19時から22時までであること、洗濯機の使用を禁止されているため脱水が十分でない洗濯物を干していることなどを話します。
次々と暴露される驚くべき生活に義両親は動揺。「なぜこんな生活を強制しているのか」と義両親が夫を問い詰めると……なんと夫は借金があることを明かしたのです! 「老後のために節約をしたい」と言っていた夫でしたが、本当の理由は借金返済のためでした。
苦しい生活から解放されるため…
自分勝手な夫が私に無茶をさせていることがわかり、義両親は彼に激怒。そして、義母は私に「大事な話ってお金のこと?」と訊ねました。
私は、「実は……内緒で自分の誕生日に、プリンを10個も買ってしまったんです! 次に無駄づかいをしたら即離婚だと言われていたので、離婚しなくてはいけないんです!!」と発言。もちろん、これは夫と離婚するための演技です。
自己中な息子に呆れ果てた義両親は私を後押ししてくれ、無事夫とは離婚することができました。また、義父がお詫びとしてお金を包んでくれて、私は晴れて息苦しい生活から解放されたのでした。一方で夫は実家に連れ戻され、親の監視下で節約生活をしながら、借金返済に努めているようです。
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