児童館は広くておもちゃがたくさんある、親子ともにお気に入りの場所でしたが、唯一嫌だったのは、その児童館に来ていたとひとりのママ。
児童館に来るといつも子どもを放置し、誰かとおしゃべりしたりスマホをいじったりしているのです。
児童館で出会ったママ友が持つ、恐怖の価値観
彼女は、子どもが他の子のおもちゃを奪い取っても誰かにボールを投げてぶつけても、注意しません。わが子も何度も被害に遭いましたが、そのママはまったく見ていませんでした。
ある日のこと、児童館でそのママから突然話しかけられました。何かと思って話を聞いていると、他のママから、自分の子どもをちゃんと見るように注意された、と言います。
私は「よくぞ言ってくれた!」という気持ちでしたが、彼女は「こういうところでは、みんなで子どもを見るものでしょ。こっちは3人も連れてきてるんだから、私ひとりでずっと見るなんて無理に決まってる」と言い張ります。
「みんなで子どもを見る」という考えは、理想的ではあるものの、前提として自分もきちんと子どもを見ているべきではないでしょうか。
もちろん、子育ての息抜きにスマホを見たり、他のママと話したりしたい気持ちはわからないわけではありません。しかし、注意されて逆ギレするのはどうなのかなと思ってしまいました。
彼女とは根本的に合わないと感じ、それ以降は時間帯をずらして児童館に行くことにしました。
著者:香川えりか/4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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他の人に迷惑をかけたり、けがをしたりしないように見守るのは親の役目。 子どもは社会全体で育てるものと言えど、それにおごるのは間違っています。
反面教師にして子育てに向き合いたいですね。次に紹介する体験談では、見知らぬカップルに出会うのですがーー。
勝手に決めつけないで!
9歳長男・6歳次男・2歳長女の3人の子どもを連れてショッピングモールに出かけたときの話です。寝てしまった長女を抱っこ紐で抱っこしていた私。次男も疲れてしまって、ぐずぐずと泣いていました。長男はそんな次男を呆れ顔で見ています。
次男はおなかが空いたのか「食べるものを買ってほしい」と言って泣きますが、長女は寝ているし、家にはカレーがあるのでここで食べ物を買い与えるつもりはありません。
「食べるものは買わない! 帰るよ!」と私がなだめていると、近くにいた若いカップルが私たちを見て笑っていました。
駄々をこねる次男がおかしかったのかも? と思いましたが、どうやら違うよう。
「あのママ、ケチじゃない?」「あんなに泣いてるんだから、買ってあげればいいのに」という会話が聞こえてきました。
ケチと言われたことは正直ショックでしたが、余計なお金を使いたくないのも事実……。おなかを空かせて泣く子どもをかわいそうだと感じることにも共感できたため、モヤモヤした気持ちは飲み込みました。しかし、今でも忘れられず、心に引っかかっている出来事です。
著者:安藤 はるか/小3、年長の男の子と2歳の女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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他人の事情や子育ての方針はそれぞれ。勝手にあれこれ言うのはよくないなと実感しますね。自分の言動に気を付けようと思うお話でした。
次の体験談も、出先で出会った見知らぬ人の話ーー。
「抱っこさせてください」どうする?
産後1カ月健診に出かけた病院の待合室での出来事です。私は母に付き添ってもらい、自分の診察中は母に息子を預けていました。
診察を終えた私が待合室に戻ると、母は顔をひきつらせて座っています。どうやら私を待っている間、同い年くらいの女性から「赤ちゃんを抱っこさせてください」と言われたそう。
母がその女性を見ると、目を合わせようとせず、挙動不審……。母が聞こえないふりをしていたら、諦めたのかその場を立ち去ったと言います。
私が怪訝そうな顔をしていると、受付の人がやってきて「先ほどの方、患者さんや付き添いの方ではなかったようで、今帰っていただきました」と説明してくれました。
その女性の目的はわかりませんが、もし母が息子を抱っこさせていたら……と思うと、恐怖でしかありません。「息子を守ってくれてありがとう……」と母に感謝したのでした。
著者:大谷りほ/1歳の男の子と3歳の女の子を育てるアラサーママ。共働きで転勤族。夫はいつも繁忙期のように帰宅が遅いため、平日はほぼワンオペ状態で仕事と育児に奔走している。家の中のBGMは娘のおしゃべりと歌声。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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「抱っこさせてください」と声をかけてくる人のほどんどは、純粋に赤ちゃんをかわいいと思ってのことかもしれません。しかし、挙動が怪しい人に安易にが預けるわけにはいきません。
子どもを守れるのは自分たちだけ。警戒する気持ちはいつも頭の片隅に置いておいたほうがいいと感じてしまいますね。
たくさんの出会いがママとしての経験値を上げてくれているのかもしれません。