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「もしかして…」老眼を認めたくない40代。推し活をきっかけに決断したことは

「この漢字、読めます?」そう言って職場の後輩が、私に書類をグイと差し出しました。目の前の書類と私の間には約20cmの距離。私が書類を見つめたまま黙っていると「難しいですよねー。この漢字の読み方!」と言われて、「読み方がわからないんじゃなくて実は漢字にピントが合わず見えなかった」とは言えませんでした。このとき、もしかして老眼!?と思ったことをきっかけに変化した私の気持ちについてお話しします。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師田辺直樹先生

田辺眼科クリニック院長。日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。
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老眼だと薄々感じていたけど…

老眼は40代ごろから始まるといわれているようです。40代半ばの私は老眼になってもおかしくない年代なのだと思います。しかし「老い」という言葉に抵抗があり、認めたくない自分がいたのです。

 

私は眼鏡店に勤めています。同世代くらいのお客様がいらっしゃることもあって「最近、スマホの字が読みづらくて困ってるの」と話してくれます。そして、「もうそんな年なのかな~」と苦笑いするお客様の気持ちが痛いほどわかります。

 

私も、老眼鏡とかシニアグラスというストレートな言葉は使いたくないので「リーディンググラスをお試しになりますか?」など、自分もグサッとこない表現で案内していました。

 

推しが老眼で見えない!?

劇場の客席イメージ

 

私の楽しみは推しの出ている舞台を見に行くことです。最近はチケットもなかなか当たらないので舞台に行けると決まったら、おしゃれして出かけたいと思うくらい特別なイベントでした。

 

普段はBBクリームを塗って眉毛を描き眼鏡をかけているだけですが、観劇の日はアイメイクして気合いを入れ、推しの顔もはっきり見たいので度数の強いコンタクトレンズを使います。

 

その日も久々に推しの舞台へ。ワクワクしながら着席して、公演が始まるまでパンフレットを読もうとページを開きました。

 

しかし文字がにじんで読めない……。小さな写真の中にいる推しの表情もわからない! コンタクトレンズの度が強いからか、手元のピントがますます合わないのです。パンフレットを少し離して眺めると、今度は文字が小さくて読めない状況でした。

 

 

これからのためにも

眼鏡をかけようとする女性のイメージ

 

その後、職場で検眼をしてもらい遠近両用レンズを試してみました。すると遠くから手元の文字まで見やすく、目も疲れにくいのです。最近は大きめで丸みのある眼鏡が幅広い世代で流行しているので、遠近両用レンズを入れるのに合うおしゃれなフレームがたくさんあります。

 

うれしいことに眼鏡をかけると視力の矯正だけじゃなく目元のクマ、たるみ、小ジワなどをフレームがカバーしてくれる相乗作用もあるのです。今までの私と同じ悩みを抱えるお客様が今度いらっしゃったら、遠近両用レンズを使ってみて感じた私の素直な気持ちを伝えたいと思います。

 

それから今度はこの眼鏡で観劇に行ってみようと思いました。きっと推しの顔もはっきり見えるし、待ち時間も快適に過ごせるでしょう。

 

まとめ

老化現象は誰にでも起こることとわかっているけど、それが今までの私には認められませんでした。でも推し活や毎日の暮らしを充実して過ごしたいなら、老化を恐れずに受け入れて工夫することが大切だと実感しました。それが自分をいたわることにもなるのです。誰のためでもない自分の人生ですから、楽しんだもん勝ち! だと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:滝内 まい/50代女性・会社員。出版社や眼鏡屋など、あらゆる職種を経験。趣味はイラストを描くことや美術館でアートに触れること、読書など。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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