【理由①】 片付けの基本は【整理8割/収納2割】
片付けというと、「しまう場所がないから家具を買い足さなきゃ!」や、「収納できるカゴを増やして、ちゃんとしまわなくちゃ!」という発想を持つ方はたくさんいるのではないでしょうか?
でもよく考えてみてください。その収納家具や収納カゴにしまいたいモノはなんでしょう?今ある、溢れてしまったモノを全てしまうつもりでしょうか?
残念ながらモノは定期的に見直しをしない限り、勝手に減ることはありません。人の手を加えて必要か不要かの判断をしない限り、むしろ増えていく一方です。
▲子どもたちも自分のものは自分でお片付けします
片付けとは、モノを整理することが8割!必要な物量が定まって、初めて収納を考えるのです。このステップを飛ばしてしまうと、モノはどんどん溢れていき、もれなくゴミ屋敷化してしまいます。そうならないためにも、定期的にモノの見直しをしましょう。
【理由②】 無駄買い=無駄な支出になる
そもそも、なにをどうしまうか決まっていない段階で収納グッズを買ってしまうと、もれなく無駄買いになってしまうことも……。これは私の実体験です。
私は元汚部屋の住人でした。当時はどう片付けていいのか分からず、モノが増える一方。しまう場所がなくなると、収納家具や収納カゴを増やし、溢れたものを押し込んでいました。
そんな私が汚部屋から卒業すべく、家中の片付けをしていた時のことです。モノの整理をしていくと、必然と残った物量は最初に比べてかなり減りますよね。これは推測ですが、家にあったもののうち7割は処分した感覚でした。
そうなると、今まで使っていた収納グッズすらも必要なくなるのです。当時、手軽に追加購入しやすいカラーボックスを至る所で使っていました。その数12台ほどだったと思いますが、全て手放しました。理由は「収納しておきたいものがなくなったから」です。合わせて、カラーボックスの仕切りとして使っていたカゴも処分しました。
これ以外にも、スチールラックや衣装ケースなど、収納グッズだけでも500kg以上を処分しました。
総額にすると、一体いくら分の収納グッズを手放したのか見当もつきません。ですが、決して安くはないはずですよね。
また処分代もかなりかかったと思います。幸い、私が住んでいた地域では粗大ゴミの自己搬入ができ、通常の処分に比べるとすこし安く済みました。それでも10kgごとに約300円かかります。
▲自己搬入にもかかわらず、60kgの粗大ゴミを処分した際は1,780円もの出費に!
定期的にモノの整理をしていたら、収納グッズも、それを処分するお金もかからずに済んだのは言うまでもありません……。
【理由③】 収納グッズも“モノのひとつ”であることに変わりはない
普段、“無駄なものは買わない!”と思っている方も、収納グッズになると感覚に変化がありませんか?何かを収納するために使うものだからか、増やしても罪悪感が生まれにくいのが不思議ですよね。
また、最近は100均などでもさまざまな収納グッズが揃っているので、手軽に購入できるようになりましたよね。
でも、ちょっと考えてみてください。たとえ収納グッズだとしても、手のひらに収まるようなサイズ感だったとしても、モノのひとつに変わりはありません。
先ほどもお伝えしましたが、残念ながらモノは定期的に見直しをしない限り、勝手に減ることはありません。むしろ増えていく一方です。収納グッズも、購入する前に本当に必要かどうかを考えることが重要です。
【まとめ】 片付けの基本は“整理すること”
今回は、片付けの際になぜ収納グッズを買ってはいけないのかをご紹介しました。この記事を読んでドキッとした方、心当たりのある方は、とにかく「片付け=収納グッズを買うのはNG」と心に留めておいてくださいね。
片付けの基本は、モノをいるかいらないかに整理することにあります。このステップを飛び越えると、いつまで経ってもリバウンドし続けてしまいます。まずは整理からスタートしてみてくださいね。