新しい保育園で知り合ったママ・A子がよく話かけてくるようになったのですが……。
同じ保育園のママ・A子との出会い
A子はいつも自分のお金持ち自慢ばかり。離婚してシングルマザーになった私をどこか見下しているような態度をとってきます。「ひとりで子育てなんて私にはできないわ~きっとお金も大変なんでしょうねぇ」と、わざと同情するような言い方をされることもありました。
子ども同士は仲良くしているようですが、私はA子とはあまり関わらないようにしています。
公園で私の服装を否定されて……
毎週末、私は娘と一緒に近くの公園で遊ぶのが楽しみでした。娘は公園でも次第に友だちを増やし、私たちは楽しい時間を過ごしていました。
ある週末、いつものように公園で遊んでいると、A子親子が突然現れました。子どもたちは大喜びで一緒に遊び始めましたが、A子は私を見るなり「ちょっとやだぁ! ジャージとかないわ! ダサすぎ(笑)」とひどい言葉をかけてきました。
その日はお気に入りのジャージを着ていたのですが、A子は気に入らないようです。
私の隠れた一面
するとそこへ他の子どもたちが駆け寄ってきて、「え、おばさん、知らないの? このママ、すっごくかっこいいんだよ!」と私をかばってくれたのです。
実は私はダンスが大好きで、過去には全国大会に出場したこともあるほどの腕前でした。踊りやすいように、ジャージを着ていたのです。離婚してからは、娘との時間を大切にしようと思い、週末にはこの公園で娘と一緒にダンスを楽しんでいました。
すると次第に公園でダンスを見てくれる人が増え、自然と知り合いも増えていきました。やがて、「ダンスを教えてほしい」と言ってくれる親子も現れ、今では週末ごとに公園でみんなにダンスを教えるのが私の楽しみになっています。
心の距離が縮まる瞬間
私の特技を初めて知ったA子は、驚いた表情を隠せませんでした。そのまま私は得意のダンスを披露。子どもたちや親たちが楽しそうに参加する中、A子も少しずつダンスに興味を持ち始めました。
「ちょっとやってみたいかも……」とつぶやく彼女に、私は笑顔で「一緒にどう?」と声をかけました。すると、A子は恥ずかしそうにしながらも踊り始め、やがて私たちは一緒に笑いながらダンスを楽しむことができました。
その後、A子はこれまでの態度を謝ってくれました。今では私たちは仲良くダンスを楽しむ仲間になりました。ダンスは道具もいらないし、国籍や言葉の壁を越えて、大人も子どもも一緒に楽しめる素晴らしいものです。これからもダンスを楽しみながら、親子で幸せに生活していければと思っています。