しかし、最近夫が私の料理に文句を言い始めて……。
自称グルメな夫の変化
料理が大好きな私は、近所の八百屋で新鮮な野菜を買い、素材の味を生かした薄味の料理を作ることを楽しみにしています。結婚当初、夫は私の料理を「おいしい」と喜んで食べてくれていました。彼は自称グルメで、食べ物にはうるさい方ですが、そんな彼も私の料理に満足していたのです。
しかし、最近では「何だこれ、マズッ……」「お前、ほんと料理のセンスないよな」などと文句を言うようになり、私の料理に対する態度が急変しました。
自信喪失と怒り
夫の言葉にショックを受けながらも、私は謝りつつ自分の分を食べてみました。それでもやっぱり自分の料理はおいしいと感じます。すっかり自信を失った私は、翌日、パート先にお弁当を作って持って行き、同僚に食べてもらうことにしました。すると、「すごくおいしい!」とみんなが言ってくれて、弁当箱は空っぽに。
それにもかかわらず、家では夫が「こんなもん食えるか」「お前の料理は素材をダメにする。余計な手を加えるな!」と怒り、ついには作った料理をごみ箱に捨ててしまいました。
せっかく愛情込めて作った料理を粗末にされた私は、ついに怒りが爆発。「これはおかしい!」と思い、翌日、夫の様子を探ることにしました。
会社終わりの夫を尾行すると……
会社帰りの夫を尾行すると、なんと若い女性と手をつないで歩いているのを目撃。私は信じられない気持ちで、そのまま2人を追いかけました。
夫たちはジャンクフードのお店に入って、濃い味付けの料理を山ほど食べ始めました。目の前で、夫は信じられない量のハンバーガーやポテトを食べているのです。
その後、何度か尾行しましたが毎回同じコースを辿っているので、どうやら夫は最近家に帰る前にこのお店で食事を済ませていたから、私の料理を食べるころにはお腹がいっぱいだった上に、薄味が物足りなく感じていたようです。私はこの現場を写真に収め、家に帰ることにしました。
夫に事実を突きつけると
その夜、夫は何食わぬ顔で帰宅し、また「今日も残業だったよ」と嘘をついてきました。私は「ご要望どおり、素材を活かした冷やし中華だよ!」と野菜がそのまま乗った冷やし中華を出しました。
夫は激怒して「ふざけるな!」と叫びましたが、私はすかさず不倫の証拠写真と、ジャンクフードを食べていたことを突きつけました。
新しいスタートに向けて
すべてがバレてしまった夫は顔面蒼白に。「ご、誤解だ……!」と焦る夫を横目に、私は毅然と「離婚よ」と告げました。急に謝り始めた夫でしたが、私は決意はゆるぎないものでした。最終的に慰謝料をもらい、私たちは離婚しました。
その後、好きな料理に携われる仕事を見つけて、新しい生活をスタートさせました。これから先、どんな未来が待っているのか、今はワクワクしています。