結婚は認めない!義父がウエディングドレスに……!?
私を見るたびに「下請け企業の貧乏娘とは結婚させない! 黙って帰れ!」と暴言を吐く義父。結局、サトシと話し合った末、義父の許可がないまま入籍を決意しました。それを聞いた義父は、ひどく怒っていたようです。
結婚式当日も、披露宴会場に着くやいなや「下請けの貧乏人との結婚式に無駄な金をかけやがって! 間抜けな息子め!」と暴言を吐き続けました。
それでも結婚式をやめず、義父ことも無視する私たちに苛立った義父は、お酒を飲みすぎたよう。義父は花嫁の私に近づき「どうせ金目当てだろう!? 下請けふぜいが!」と怒鳴り、信じられないことにドレスにビールをかけたのです。
これを見ていた祖母は黙っていられず、マイクを取り、披露宴会場にいる全員に聞こえるように話し始めました。
波乱の結婚式…口を開いたのは…?
「結婚式は中止しましょう。ついでに取引も中止で」まさか下請けの会社からそんなことを言われると思っていなかった義父は、顔を真っ赤にして怒ります。
なぜ祖母がそんなことを言ったのかというと、祖母は義父の横柄な態度に疲弊した社員の話を常々聞いていたそう。いつでも訴えられるように、社長との会話を録音するように伝えていました。
エスカレートする社長の暴言についていけないと、社員の我慢は限界間近だったと言います。それでも祖母は、義父が態度を改めたのなら、社員たちの気持ちを義父に伝えて会社の再建の力になろうと決めていたようです。しかし義父の変わらない態度にキレた祖母は、義父の会社の社員とともに義父を訴えることにしたのでした。
そんな祖母の話を聞いて、義父は焦りと怒りが入り混じったとんでもない顔をして会場を出て行きました。一時、式は騒然としましたが、義父が退席して以降は和やかになり、私たちは無事結婚式を終えました。
パワハラ社長の独裁終了!
社員たちの働きかけによって、義父は社長の座を降りることになりました。義父の暴言で体や心を壊してしまった人からも一斉に訴えられ、慰謝料を支払うことになったようです。
家族からも縁を切られたので、もはや頼る人はいません。今、どこで何をしているのか、サトシもわからないようです。
その後サトシは会社の社長に就任。もともと業績が悪かった中、今回の騒動でなかなかハードな局面ではありますが、サトシなら大丈夫! きっといい社長になるでしょう。私や祖母も力を貸すつもりです。
社長だからといって横暴な態度を取ったり、身近な人を大切にできなかったりすると、後で大きなしっぺ返しがくるかもしれません……。近くにいる人だからこそ、日々の感謝の気持ちを忘れずに接していきたいですね。
【取材時期:2024年9月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。