急に息子を怒鳴る義父と面白がる夫…
義実家に帰省するのは年に2~3回ほど。義実家から車で10分ほど走れば公園がありますが、土地勘もなく運転が苦手な私は息子を連れ出すこともできず、ぐずる息子の機嫌をどう直そうかと困っていました。すると義母が「孫ちゃんのために用意したの」とシャボン玉を持ってきてくれたのです。義母の準備のよさに感謝しつつ、息子と一緒に庭でシャボン玉を飛ばしていると、義父が赤い顔で寄ってきて「やめろバカ!」と激怒。突然の暴言に私はびっくり! もの静かな義父からは想像できない剣幕に、息子は大泣きです。
しかし、息子が泣いても義父は「車がさびるじゃないか!」と怒鳴り続けます。夫がフォローしてくれるかと思いきや「あーあ、酔った親父は怖いんだよ。不運だったな」と他人事のように面白がっている様子。私がショックを受けていると、義母が「小さいことを言うな! 洗車すればいいだけでしょ!」と大迫力で言い返しました。夫にも「私のかわいい嫁と孫をきちんと守らんか! 捨てられてもうちには入れないわよ!」と説教。あまりの義母の剣幕に、酔いが覚めた義父と夫。すぐに「ひどいことを言ってごめんなさい」と私と息子に謝罪してくれました。帰り際に義母が「何があってもあなたの味方だから、息子が何かしたらすぐ言ってね」と声をかけてくれました。
遠方でほとんど交流がなかった義母でしたが、本当の娘のように思ってくれていると知り感無量でした。あれから8年の年月がたっていますが、今では気軽に連絡をとりあう仲になり、私と10歳になった息子、そして息子が4歳のときに生まれた、現在6歳の娘をかわいがってくれています。義母のように、家族を守れるようになりたいと心に決めた出来事です。
著者:安藤由美香/30代・ママライター。おおらかな10歳の息子と完璧主義の6歳の娘のを育てる母。アクティブな夫と黒柴わんこと共に、にぎやかな日々を過ごしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)