出産後、子どもの夜泣きに悩むママも多いかもしれません。夜泣きには主に、おっぱいやミルクがほしかったり、おむつの中が不快だったりすることで泣く「生理的欲求」と、月齢を重ねるにつれて起こる「不安な気持ち」によって泣くことの2種類があるそうです。その夜泣きをママたちはどのように乗り越えているのか、体験談をまとめました。
<0歳前半>「おひなまき」「たっぷり母乳」
生まれたばかりの赤ちゃんは、泣くことで周りに気持ちを伝えています。新生児期は昼夜関係なく泣くので、ママも休む間がなく疲れてしまうかもしれません。
赤ちゃんの夜泣きは、早い場合は生後6カ月ごろから始まるといわれているそうですが、私の娘は生まれてから昼夜構わずにずっと泣く子でとても悩みました。夜泣きに悩んだときには、周りにいる先輩ママたちに相談をしました。
なかでも夜泣きに効果があったと感じたのは、おくるみを使って赤ちゃんがママのおなかのなかにいる状態を再現した「おひなまき」や、おなかいっぱいになるまで母乳を飲ませること。飲んでいる間に寝そうになったらほっぺをつんつんとして起こして飲ませました。
また、夜泣きを体験したママからの「この状態が続くのは、ほんのわずかな時間だから」というアドバイスを心に置いて、娘の夜泣きを乗り切りました。
<0歳後半>「ベビーマッサージ」
私の娘が0歳後半になったころ、「なんで泣いているのかわからない」という夜泣きが始まりました。同じ体験をした先輩ママたちのなかには、「ひたすら抱っこしてゆらゆらしたり、車に乗せて近所をドライブしたりした」「部屋を真っ暗にしたり音楽を流したりして部屋の環境を変えることも一助になった」との声もありました。
娘の場合、夜泣きしたときに0歳から使用できるベビーオイルを使用して、足をゆっくりマッサージすると、スキンシップの力で落ち着いて寝てくれたことが多かったです。マッサージ用のオイルは、専用のものを選ぶようにしましょう。
<1歳以降>「寝る前の外部刺激を減らす」
子どもの夜泣きは1歳半ごろまでにはだいたいがおさまるといわれているそうですが、なかには1歳を過ぎても夜泣きをする子もいます。
1歳以降の子どもはママやパパの言うことが分かるようになっていると考えられるので、「これからは寝る時間」だということを意識づけできるとよさそうですね。もしおっぱいやミルクを飲んでいたら、寝る前の飲み物をお湯やお茶などへ徐々に変えていくこともいいかもしれません。
私の娘が夜泣きするときは、たいてい日中に受けたいろいろな刺激が原因だったように思います。そのため、寝る1~2時間前にはテレビを消して外部からの刺激をシャットアウトし、子どもの好きなぬいぐるみを寝室に持ち込んで、安心した環境で寝かせたところ効果的でした。
赤ちゃんの夜泣きには個人差もあるため、時期を過ぎて続くこともあります。ママが一人で悩んだり無理に対処したりせず、ときにはパパや周りの家族の協力を仰いで、家族が一丸になって乗り切っていきたいですね。
著者:森下ひろこ
4歳の娘の母。結婚・出産後は得意の英語を活かしながら子ども英語講師、フリーの翻訳などをおこなう。現在は、人の心に寄り添うことを心がけ様々なジャンルを執筆。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。