人の話は聞かず、我が強い義母。訪問を控えてほしいとお願いしても、まったく聞いてくれません。私がすこしでも意見をすると、「今どきの若い人は……」 と苦言を呈してきます。
ある日は「娘を貸して」と言いだしてびっくり。お友だちとの集まりに連れていき、自慢したいらしいのです。もちろん断りましたが、毎日のようにいろんなことを言ってくるので困り果てています。
娘に「ママでちゅよ~♡」と話す義母
義母の問題行動は、どんどんエスカレート。
「お義母さん、私の娘にママって名乗るのはどうかと……」
「別にいいじゃない」
「心が狭いのね」
「孫も私をママと思っているわ♡」
毎日お世話をしているのは私だから、母親としてふさわしいのは自分。よって、ママと呼ばれても問題はないと話す義母にめまいがしました。しかも、お世話はしておらず、うちに来ているだけ。
限界を感じた私は、義母に出禁を言い渡しました。どれだけ迷惑か伝えても、聞く耳を持たず。実の息子である夫から言われても、まったく響きませんでした。
なので「今後、一切娘に会わせません」と宣言。これまでこんなに強く反抗したことはなかったので、義母は慌てたようです。低学歴の親なしと、私を激しくののしってきました。夫は良家のお嬢さんと再婚させる、娘を連れて出ていけと、義母から追い払われました。
義母と縁を切る作戦を考え…
絶好のチャンス到来! 私たちは、義母と縁を切る準備を始めました。まず内緒で引っ越しをし、姿をくらました私たち親子。タイミング良く、夫の転職時期とも重なりました。義母は、夫の会社へ押しかけてくることもできないというわけです。
夫には、義母の自慢の道具とされてきた過去があります。学生時代は成績が落ちると、手を上げられてヒステリックに叫ばれたそうです。そして、良い大学、良い会社へ入るように仕向けられてきたと聞いています。就職後は彼のお給料をあてにして、義母は買い物ざんまい。ですからこの機会に、夫も私も義母の連絡先をブロックします。
ブロックする前に引っ越しに気づいた義母から連絡が入ったので、今後は連絡が取れなくなることを説明しました。義母は今までのことを謝罪してきましたが、後の祭りです。夫に先立たれてひとり暮らしをしている身なので、連絡だけはつくようにしておいてほしいと懇願されましたが……。夫次第ですね。
それから義母は、そして私たちは
義母はこれからは考えを否定しない、距離を保って接すると言ってきました。ですが、私たちはこれを拒否。それだけのことを自分はしてきたのだと自覚し、反省し、静かに余生を過ごしてもらいたいと思います。
その後、義母は家に引きこもり、友だちと会うこともなくなったようです。誰にでもマウントをとる義母。そもそも周りの人たちから好かれていなかったのでしょう。夫にせびっていたお小遣いもなくなり、これからはつつましく生きていかなければなりませんが、仕方ないですね。
私たち家族は心機一転、新しい生活を楽しんでいます。
◇ ◇ ◇
親しき仲にも礼儀あり。家族といっても距離感や言動には気をつけたいですね。
【取材時期:2024年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。