義母は「まさに理想の嫁」と私のことをほめてくれて、嬉しく思っていました。しかし、自分の考え方を人に押し付けるところが少々あるようです。今後、意見が合わないこともあるかもしれないと、少し不安に思っていたのですが……。
私の家庭環境を知り豹変した義母
挨拶に行ってから1カ月後、義母から連絡が来ました。どうやら、私が母子家庭育ちだと彼から聞いたようです。私が幼いころに両親が離婚して、父親はどこで何をしているかわからず、養育費ももらっていなかったと告げると、義母から衝撃的な言葉が飛び出しました。なんと、私のことを「ドブネズミのような人」と言ったのです。
義母は母子家庭に偏見があるようで、私や私の母のことを底辺だと言います。さすがに母まで馬鹿にされるのは許せません。しかし、義母は私の意見を聞き入れてくれないので、今後一切関わるつもりはないと私は告げました。すると義母は、婚約を破棄するように強制しました。
義母の嫌がらせに激怒した意外な人物
その後、私を誹謗中傷するメールが会社にまで送られてくるようになりました。婚約を破棄しない私へ義母が嫌がらせをしているのです。
やめてほしいと連絡しても、自分がやった証拠はないととぼけて、さらに暴言を吐く義母。
「母子家庭育ちの貧乏人が」
「二度と顔見せないで」
と、メッセージを送ってきました。そこで私は、意外な内容を返信します。
「お義父さんがブチギレてますけど」
「え?」
状況がわかっていない義母に、私は説明しました。誹謗中傷のメールを受けて、私の会社は開示請求をしてくれました。そのおかげで、義父が契約しているプロバイダのIPアドレスから誹謗中傷メールが送られていたことが判明したのです。それを知った義父は、義母と離婚すると言い出すほど怒っているようです。
嫌がらせをした義母の末路
1週間後、謝罪したいと義母から連絡がありました。しかし、いくら謝られても私は許しません。私は弁護士を通して示談金を払うよう義母に連絡しているので、そうしてくれたらこの件は水に流すと伝えました。
すると、義父から離婚を切り出されており、払うお金がないと言い出します。どうやら、私から許しを得ることで離婚を考え直してもらおうとしているようでした。謝罪したいと言いながら言い分けをするだけで、謝罪の言葉がない義母にうんざりした私は、自分で働いて稼ぐしかないとはっきり告げて、やり取りを終えました。
その後、義父に離婚された義母は、借金をして私に示談金と慰謝料を払い、働き詰めの生活をしているようです。一方私は無事に彼と入籍し、幸せな日々を送っています。
家族になるということは相手の家族とも深く関わっていくことになるため、どんな人か理解することは大切です。しかし、育ってきた環境だけで判断するのは良くないかもしれませんね。時間をかけて、その人自身としっかりと向き合い、理解し合えるように努めたいものです。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。