ある日、息子が高熱を出してしまいました。翌日は家族でピクニックに行く予定でしたが、このままでは難しいと思い、夫に連絡すると……。
子育てに理解がなく自分一番の夫
息子が高熱を出したと聞いても、夫はどうせすぐ治ると言って心配するそぶりも見せません。今回の熱はいつものと違う感じがするのですが、子育てにまったく関わらない夫には何を言っても意味がないようです。
それどころか、忙しいのに予定を乱されたと言って怒る夫。子育てに急な予定変更はつきものだということに、理解がありません。二度と家族での外出に自分を誘うな、夫である自分を一番に優先しろと言う夫をなだめ、やり取りを終えました。
夫からの腹立たしいメッセージ
その日の夜、夫から連絡がありました。
「なあ、俺の飯は？」
「早く帰って来いよ」
「腹減った」
夫の身勝手な発言に、私はこう返信しました。
「息子が救急搬送されたのに自分の心配？」
息子は泡を吹いて痙攣し、救急搬送されたのです。それを聞いて、大袈裟だと言う夫に、私はとうとう我慢できなくなりました。
自分勝手な言動ばかりしてすぐ不機嫌になる夫を、私はこれまでなだめてきました。自分の機嫌を自分で取れず、子育てに関しても無知で無関心な夫。ついに私は、怒りをぶつけました。加えて、息子は髄膜炎になり、危険な状態だと伝えました。
夫は、私の豹変ぶりと、髄膜炎という知らない言葉に焦り始めますが、私は一方的に離婚を切り出しました。
反省が遅すぎた夫、揺るがない決意
翌日、夫から連絡がありました。息子が生まれてから、私が自分にかまってくれなくなったのが寂しかったと、自分はどうかしていたと言います。反省しているのかもしれませんが、やはり私は、もう夫と一緒にはいられないと思い、実家に戻ることを決意しました。
その後、息子は順調に回復し、3週間ほどで退院することができました。そして私はすぐに夫と離婚。実家に戻って、息子との新しい生活をスタートさせました。
子どもにかかり切りで自分をかまってくれず寂しかったと言いますが、父親として子育てにしっかり参加していれば、疎外感を感じることもなかったのではないでしょうか。夫婦ふたりで知識や不安を共有して、協力しながら子育てしていきたいですね。
【取材時期：2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
