私に声をかけてきた同級生
ある日のことです。私は友だちとランチに、夫は買い物がしたいということで、2人で駅に向かいました。そのとき「あれ~?」と声をかけてきた女性が! 彼女は、私の高校時代の同級生A子。自慢話が大好きで、しかも人のモノはなんでも欲しくなってしまう女性なのです。私は昔からA子のことを警戒していて、この日もあいさつだけ交わしサッとその場を離れました。
そして、私と別れた夫は買い物へ行きましたが、私はA子が不審な動きをしないか隠れて観察することに。すると、A子はひとりになった夫を見つけて、すかさず「私、奥さんの親友なんですよ〜」と自己紹介。「寂しいから、話し相手になってほしいんです~♡」と言いながら連絡先の交換を求め、夫もデレデレした顔で応じていました。
夫の様子がおかしい
その日以降、仕事の帰りが遅くなり、片時もスマホを手放さなくなった夫。しばらく気にしないようにしていましたが、ある日私が「冷蔵庫に入れておいた私のプリン知らない?」と聞くと、夫は「不倫!? 俺は不倫なんてしてないよ!」と大慌て。
そんな様子を見て、私は「夫は確実にA子と不倫をしている」と確信し、本格的に調べてみることにしたのです。
自ら不倫を認めた夫
探偵事務所に依頼し夫の行動を調べてもらった結果、やはりA子と不倫関係にあることが判明。私が離婚話をするタイミングを見計らっていると、夫のほうから話があるとのこと。リビングのテーブルに向かい合って座る私たち。私は何も知らないフリをして話を聞くと、「俺たち、離婚したほうがいいんじゃないかと思って」と夫は言い出します。
ここまでは私の予想通り。 「どうして急にそんなこと言うの!?」と驚いた様子を見せると、夫は「実は俺、好きな子ができたんだ。その人は君がよく知ってる人で……」と自ら不倫の事実を告白しました。
そのときです。「じゃじゃ~ん! 実は待機していましたぁ~」「てことで、月収120万の高収入ハイスペ旦那も〜らい♡」と、突然A子がリビングの隣の部屋から登場。私は混乱しながらも、A子がある勘違いをしていることに気がつきます。
ハイスペ男子と結婚のはずが!?
そう、A子は夫のことを高収入のハイスペ男子だと思っていたのです! 私は浮かれるA子に事実を告げました。
「月収120万って、この人はフリーターで私が養っているんだけど」
A子は顔を真っ赤にしながら、夫に確認します。
「そんなはずない! だって月収を聞いたら120万って言ったじゃない!」
夫は戸惑いながら理由を説明。彼によると、月収ではなく「年収」を聞かれたと勘違いし120万と答えたとのこと。どこまでも天然な夫に私は呆れてしまいました。
一方のA子も最近離婚したばかりで、実家に出戻りしアルバイト生活を送っているよう。
「大変な結婚生活になりそうだけど、まぁ2人で頑張ってね」
私はそう言いながら慌てふためく2人に対して、2人が不倫をしていた証拠と離婚届を突きつけたのでした。
その後、私は夫とA子に慰謝料を請求し、無事に離婚も成立。夫婦で暮らしていたマンションは私が所有していたため、夫は文句を言いながらも出て行きました。一方、A子は不倫を両親に知られ、実家から追い出されてしまったよう。2人は今一緒に暮らしながら、生活費と私への慰謝料返済のため必死に働いているそうです。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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