「やめて」と言ってもやめてくれない義祖母
娘は生後6カ月のころから離乳食を始めました。なんでも喜んで食べてくれてうれしく思っていたのですが、少し困ったことも……。それは、義祖母の家へ遊びに行くと、義祖母が見境なく娘に食べ物を与えようとすることです。義祖母の家はわが家から近く、月に1、2回は義祖母の健康状態の確認もかねて遊びに行っていました。そのたびに「まだ食べたことのない食材なので……」「まだ娘には早いと思うので……」と断っていましたが、「食べたそうにしているんだからいいでしょ?」と、大人用の濃い味付けの料理や、娘が食べられない固さの食べ物を与えようとします。私が毎回断るので食事の雰囲気も悪くなる一方で、困っていました。
ある日、義母と一緒に義祖母家へ遊びに行ったときのこと。義祖母が隙を見て、まだアレルギーもわからない娘になんと半熟の卵を与えようとしていたのです! とっさに「やめて!!」と止めようとしましたが、その前に「無責任に食べ物をあげないで!! 〇〇(娘)ちゃんに何かあったらどうするつもりなの!」と義母が一喝。義祖母は「あんたまで言うのかい? 私が子育てをしていたときは、こんなに気をつけなくても大丈夫だったのに……」と言い訳をしていましたが、義母の剣幕に反省した様子。それからは義祖母の家へ行くときは、義母が一緒に行けるときだけにして、目を光らせてくれるように。すると、義祖母が勝手に娘に食べ物を与えようとすることはなくなりました。
いくら自身が子育てをしていたときは大丈夫でも、個人差はもちろん、時代が変われば常識も変わります。義祖母の価値観にヒヤッとしたと同時に、価値観が異なる人の行動には気をつけなければいけないと肝に銘じた出来事でした。
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厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に、『食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせるても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5~6か月頃から離乳を始めるように情報提供を行う』との記載があります。初めての食材は少量ずつ様子を見ながら与えましょう。
著者:安藤 沙奈/20代・ママライター。1歳の娘を育てるママ。娘が生後7カ月のときに復職。夫は残業で帰宅時間が遅く、平日はほぼワンオペ。娘を寝かしつけたあとに、自分へのご褒美で食べるスイーツが大好き。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)