ほこりとカビだらけ!
夫はひとり息子。義母は私が長男を出産したときに、「これで家系が引き継がれるわね。大事な初孫だし、これからたくさん贈り物ができるから幸せだわ」と喜んでくれ、その言葉をうれしく思った私。「きっと素敵な贈り物をしてくれるんだろうな」と期待が高まっていました。
ところが、息子の初節句のときのことです。県外に住む義母から宅配で、夫が幼少期に飾っていた古い鎧や兜、鯉のぼりや五月人形が飾れる七段飾りが大量に送られてきたのです。しかも、送られてきた飾りはほこりだらけで、緑のカビまで生えています。衛生的に受け入れがたいものばかりでした。私は、「なんでこんな不衛生なものを送ってくるの……!?」と突然の出来事にあ然。大量のお下がり飾りとともに添えられた手紙には、「大切な孫には、物を大切に扱えるように学ばせるべきです。拭けば汚れは落ちます。最近の子はなんでも欲しいものが手に入るからといって、物を消費したり捨てたりしすぎだわ。小さいころから周りが厳しく教育していきましょうね!」と書いてありました。
夫へ相談すると、もったいないしきれいにしようか……。とその年は義母からいただいたものでお祝いすることに。しかし、初節句をきっかけに義母の贈り物はエスカレート。息子の誕生日には、おもちゃが収納できるようにと使い古しのタンス、七五三を迎えるころには義母が手作りした衣装や、私用に義母が昔着ていたシミのついた着物セット……。手作りしてくれた衣装も昔、夫が着ていたものをリメイクしたもののようで汚れは付いたまま……。
息子のことを思って作ってくれることはありがたいですし、「物を大切に」という義母の言うこともわかります。しかし、大事な初孫と言ってくれたのに、家にあった不衛生な古い品を押しつけてくる義母に正直うんざり。さすがの夫も「いいかげんにしてくれ! 毎回汚れているものばっかり送ってきて! 俺たち家族のことを思って送ってくれていることには感謝してる。ただな、今まで俺たちでがんばってきれいにしてきたけどさすがにもう限界だ。もし息子に何かあったらどうするんだ」と怒り心頭。さすがの剣幕に「わかったわ……」と言ってくれた義母。その後は、古い物を送ってくることはなくなり、新品のものを送ってくれるようになったのでした。
カビや汚れがあるものを息子に着せてと言われてドン引きしてしまった私たちですが、「物を大切に」という義母の考えは理解できます。物を大切にすることを息子に学んでほしいという思いを尊重し、今後しっかりと教えていこうと思いました。
著者:桂ゆかり/30代・ライター。働く乗り物が大好きな4歳の男の子と、ティッシュをひらひらして遊ぶのが大好きな2歳の女の子を育てるママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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