「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、出産前の母乳育児の準備についてご相談です。
Q. おっぱいマッサージって、やっぱり大事なんですか?
ただいま妊娠34週です。先輩ママたちに「妊娠中のおっぱいマッサージは大事!ちゃんとやっておかないと産後おっぱいが張ってすごく痛いよ!」と言われたのですが、やるのとやらないのとではそんなに違いがあるのでしょうか? やはり、やっておかないと産後は大変なのでしょうか?
宮川めぐみ助産師からの回答
今の週数でしたら乳カスなどが付かないようにきれいにしてもらう程度でいいですよ。36週に入ってから積極的に乳頭や乳房のマッサージなどをしてみてください。赤ちゃんが吸う力は、想像以上に強いものですよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/10/0 〉
赤ちゃんがなるべく吸いやすい乳首にしておきましょう
ママの乳首が硬いと、赤ちゃんがおっぱいを吸うときにパワーが必要になります。ですので、なるべく赤ちゃんが吸いやすいように乳首をやわらかくしておくとよいでしょう。また、赤ちゃんはママの乳輪くらいまでおっぱいを深く含まないと母乳が飲みとれません。乳首だけでなく乳輪もやわらかくしておきましょう。
乳首や乳輪をやわらかくするためには、乳頭マッサージをおこないます。妊娠中は、乳首を刺激することでお腹が張ってしまうことがあるので注意が必要です。乳頭マッサージをはじめるときは、医師や助産師に相談してからはじめると安心ですね。
目指す乳頭のやわらかさは、唇から耳たぶくらいのやわらかさです。なかなかやわらかくならない…と焦る必要はありませんよ。少しずつでかまいません。
※参考:基礎知識(ベビー)「おっぱいのかたちと授乳姿勢-母乳育児をはじめる前に【母乳育児特集】」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/917 〉【監修:助産師REIKO】
乳頭ケア(マッサージ)の手順
乳頭ケアは皮膚がやわらかくなるお風呂あがりなどに爪を切った清潔な手で、次の手順で行いましょう。
①乳頭を指ではさんで痛くない程度に4〜5回引っ張る
②乳頭部を軽くつまんでまわすようにマッサージ
陥没乳頭や扁平・小乳頭の場合は、1日4〜5回ずつ念入りに行うといいでしょう。
おいしい母乳をつくるために
おっぱいの原料となるのはお母さんが食べた食品の栄養素です。おいしい母乳を作るのは、バランスのとれた食事が基本です。授乳期はもちろん妊娠中から食事の内容に気をつけるようにしましょう。
母乳のために何か特別な食生活が必要ということはありません。カロリーの摂りすぎに注意し、脂っこいものや甘いものを控える、良質のたんぱく質や野菜を充分とるという妊娠中の食事の基本に気をつけていれば大丈夫です。あえて付け加えるとすれば、母乳にはビタミンKが不足しているという欠点があります。病院でもビタミンKのシロップを赤ちゃんに飲ませますが、お母さんの食事からも補給しておけばいっそう安心です。緑黄色野菜や納豆など、ビタミンKを含む食品を積極的に摂るようにしましょう。
※参考:基礎知識(妊娠中)「母乳育児の準備について」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/pregnancy/60 〉【監修:三鷹レディースクリニック院長 天神尚子先生】
- ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!