しかし、結婚した途端に夫の態度は豹変したのです。
結婚したとたん、夫の態度が……
結婚後、夫が家事をする様子は全くありません。私が遅くまで残業して疲れて帰った日も、食事の準備はされておらず、私が作るのを待っていました。
手軽に済ませるために買って来た総菜を温めて出すことも増え、休日に頑張って作り置きしておくようになりました。はじめのうちは何も言わなかった夫も、「え~また作り置きかよ。たまにはできたて食べさせてくれよなぁ!」と不満を口にするようになりました。
夫のワガママに我慢の限界
夫の要求は次第にエスカレートし、「温め直しは手抜き! できたて以外は食わん!」と言うようになりました。私は「これだって、時間をかけて作ったんだよ!?」と反論しましたが、夫は「俺はできたてが食いたいんだ! これじゃ、何のために結婚したかわからないじゃないか!」と怒鳴りました。
「分かった、温め直しはやめるね」と口では言いましたが、とうとう私も我慢の限界です。翌日は夫のために特別なできたての料理を用意しようと、ある計画を立てました。
私が考えた、最高のできたて料理
翌日、夫は帰宅するなり「おい、俺のメシは?」と聞いてきたので「はい、できたての冷奴!」と、皮肉を込めて冷奴を出しました。夫はあっけにとられて激怒し、「風呂入ってくるから、ちゃんと作っておけよ!」と言い残して部屋を出て行きました。
お風呂から上がってきた夫が「できたてのメシ、ちゃんと準備したんだろうな?」と聞いてきたので、「炊き立てのご飯を提供しようと思って、今お米を浸水させてるところ。もうそろそろ炊飯スタートしてもよさそうだね」と、まだ炊いていないお米を見せました。
苛立つ様子を見せる夫に私は「もうあなたのワガママに付き合うの、我慢の限界なんだよね」と言い、共働きなのに自分だけが家事のすべてを担当していることも、できたての料理を強要されることも納得がいかないと伝えました。
「料理に文句を言い続けるようなら、今すぐに離婚したい」と本音を伝えると、夫は涙目に。
離婚の意思を伝えた、その後
夫は離婚したくなかったようで、今までの態度を謝ってくれました。この日から洗濯や掃除など家事をやるようになりました。料理についても、相手の帰宅に合わせてできたての料理を準備する大変さを理解してもらうため、平日仕事終わりの夫に何度か作ってもらいましたが、その大変さを思い知り、改めて謝罪してもらいました。
妻は家政婦ではありません。夫に思いやりがないと感じれば、いつだって別々の道を歩むことができる覚悟があります。今は夫の成長を見守りたいと思います。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。