義母は私が金ヅルに見える!?
結婚して早々に、義母はお金を貸してほしいと言います。どうやら私の祖父をあてにしているよう……。
しかし祖父に迷惑をかけるわけにはいきません。私が断ると、義母は怒って電話を切ってしまいました。その後義母からお金の話をされることもなかったので、この件は夫には黙っておきました。
その後、夫が出張で留守にしていた夜、私のスマホに意外な人物からメッセージが届きます。その送り主は義父。メッセージを読んで私の思考は止まってしまいました。
「その家は危険だ!」
メッセージには「その家は危険だ! 今すぐその家から出て、安全な場所に行きなさい!」とありました。続けて送られてきたメッセージを見て、私は恐怖と怒りを覚えます。
義父の警告に従うべきかもしれませんが、それでは私の腹の虫がおさまりません。私は家にとどまることにしたのです。
特に何も起こらないまま、時刻は深夜2時。静かにしていると、玄関で物音がしました。
私が警戒している中リビングに入ってきたのは、まったく知らない男性です。念の為呼んでおいた祖父が声をかけると、男性は私の不倫相手だと名乗ります。もちろん心当たりはありません。
すると庭からフラッシュの光が。急いで庭への扉を開けると、そこにはカメラを手にした私の夫が立っていたのです。
私を陥れるために…
義父からのメッセージには、夫と義母が夜中に男性を送り込んで不倫現場を偽装するつもりだと書かれていました。私が不貞行為をしたことにして証拠を残せば、慰謝料をもらえると目論んだのでしょう。
夫と義母はふたりでひっそりと計画を進めるつもりでしたが、義母の様子がおかしいことに気づいた義父が、スマホをチェックして私に知らせてくれたのです。
私や祖父から責められた夫は、言い訳を並べます。夫や義母は、お金持ちの祖父を持つ私と結婚したら悠々自適に暮らせると思っていたそう。しかし思いのほか、庶民的な生活だったので、義母がこの作戦を考え、夫とともに実行したようです。
金の切れ目は縁の切れ目
ちなみに祖父は大きな家に住んでいるものの、特に裕福なわけではありません。なんという勘違い……と呆れてしまいますが、これが夫の本性。早く気づけたことがせめてもの救いだと思うことにしました。
思い込みによる勘違いと言えど、お金は人を変えるのだと思った私。結局、夫とは離婚しました。今回の結婚で唯一良かったことは、素敵な義父に出会えたことでしょう。私が彼らの罠にハマらなかったのは、義父のおかげ。義父とは今でも良好な関係が続いています。
結婚は人生のターニングポイントです。相手の人となりを知るだけでなく、その家族との関係性も気になるところ。結婚前に相手をよく見極めることの大切さを教えてくれますね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。