このとき、生理予定日は5日先。そのためまさか生理がくるなんて思っておらず、生理用品も持ち歩いていませんでした。話しやすいスタッフに生理用品を持っているか、貸してもらえないか聞こうかとも思いましたが、あまりの忙しさで声をかけるのをためらってしまい……。結局、私はトイレットペーパーを何重に重ね、それを下着に当てて凌ぐことにしました。
その後もバタバタと動き、30分ほど経ったころ、同僚から声をかけられました。「従業員用の通路に落ちてたんですけど……誰かケガでもしたんですかね」と言う彼女の手にはほんのり赤い、紙のような物が。
私は一瞬で先ほど下着に当てたトイレットペーパーのカスではないかと気付きました。焦りながらも「誰かケガでもしたんですかね~? 私が片付けておきますね!」と話を合わせて彼女が持っていたカスを受け取って誤魔化したのでした。彼女にはしっかり手を消毒するよう伝え、落ちていた場所も後々しっかり消毒しました。
その後、もう一度トイレへ行くと、先ほどの赤いペーパーのカスは、やはり私が下着に当てたトイレットペーパーだとわかりました。バタバタ動いているうちにこすれて破けてしまい、ボトムスの裾から落ちてしまったのでしょう。新しいトイレットペーパーを当て、今度は破けてしまわないよう歩き方を意識してなんとかこの日を過ごしたのでした。ちなみに服は汚れておらず、お店の物を汚すこともありませんでした。
これまでは、「前回の生理がこれくらいだったから、次の生理はこれくらいのタイミングかな」と、なんとなくで生理予定日を計算していましたが、生理管理アプリを利用し、これまでの生理周期も踏まえて生理予定日を把握するようにしました。また、生理が始まりそうなタイミングでナプキンを着けたり、生理用品を持ち歩くようにしたりして、同じ失敗をしないよう、万全な状態にしています。
生理での恥ずかしい経験は、これが最初で最後……であってほしいです。
著者:小林幸恵/40代女性・飲食店勤務。
作画:ふるみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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