自己流ダイエットで結果が出なくなった40代
運動が大嫌いな私が過去におこなってきたダイエット法は、ほとんど極端な食事制限。断食やスムージーで食事の置き換え、1つの食品だけ食べるダイエットなど、さまざまな方法を試してきました。しかし、20~30代のころは食事制限ですぐ痩せることができたものの、40代になると食事を減らしても成果が出にくくなってきたと感じるように。
そんなある日、夫が会社の健康診断で引っ掛かり、脂質異常症と診断されてしまいました。糖尿病や高血圧と並ぶ生活習慣病の一種です。慌てて夫は糖尿病外来への通院を始め、食生活の改善や運動などの指導を受けることになりました。
夫について行った病院の待合室で、暇つぶしに院内の冊子を読んでいると、その病院にダイエット外来が併設されていることを知りました。「病院でダイエットができるの?」と目からウロコ。試しに一度診察を受けてみようと思い、すぐに初診の予約を入れました。
ダイエット外来でのアドバイスは?
私が通っている病院では、生活習慣病の治療を目的とした糖尿病外来と、肥満解消を目的としたダイエット外来があります。一般的に肥満の定義はBMI25以上で、私の受診時のBMIは22。数値的に見れば肥満ではありませんが、ダイエットをしたい人は誰でも受診できました。
初診でおこなったのは下記のような内容でした。
・問診
・血液検査
・食事・運動の指導
・薬の処方
血液検査は、コレステロール値や甲状腺機能に異常がないか調べるためにおこなうそうです。問診では食事や運動などの生活習慣のヒアリングのほか、太ってしまう原因についての説明を受けました。10代をピークに基礎代謝量は徐々に低下していくため、若いころと同じような食事を続けていればエネルギーを使い切れず、余ったエネルギーが脂肪として蓄えられていくそう。代謝を高めるために防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)という漢方薬が処方されると同時に、医師からは下記のようなアドバイスを受けました。
・毎日体重を量る
・毎日食事を記録する
・3食をバランスよく食べる
・炭水化物を減らす
・たんぱく質と食物繊維をとる
・よくかんで食べる
・筋トレをする
ダイエット外来のメリットとデメリット
ダイエット外来に通院してみて私が感じたことは以下の通りです。
【メリット】
・健康保険が適用される(一部自己負担のものもあり)
・処方薬が出る
・医療行為が受けられる(注射など)
・健康的なダイエット方法を教えてもらえる
【デメリット】
・長期的に通う必要がある
・医師との相性が合う合わないがある
病院なのでBMI35以上(高度肥満)であれば食欲を抑制する薬も保険適用で処方されるそうですが、私はBMI35以下なので飲んでいません。あくまでも薬は補助で、自分自身の生活と体質を変えていくことがリバウンドしないコツだと言われました。
長期的に通院の必要があるため、途中で来院しなくなってしまう人もいるそうですが、私はダイエット外来に現在も月に1度通院しており、この半年間リバウンドもなく月に1kgペースで計6kg、ゆっくりと痩せていっています。
最初に医師と相談した減量目標は6kg減でしたが、この半年間で達成することができました。現在は体重維持と体質改善のため通院と漢方薬を続けており、毎月の費用は診察と薬代を合わせて3,500円ほどです。
まとめ
最初は病気でもないのに病院に通うなんて……と少し抵抗もありました。でも、今は禁煙外来も一般的になってきていますし、ダイエットも禁煙と同じように医療のサポートを得たほうがうまくいくかもしれないとふと思ったのです。
ダイエット外来は痩せるための手助けをしてくれますが、継続できるかはやはり自分次第。これからも医療の手を借りながら、健康的にダイエットと体質改善を継続していきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:藤山 かな子/40代。1児の男児を育てる専業主婦。 高齢出産だからこそ年を取っても若く見られたい。 「脱おばさん」を目指してダイエットと美容に奮闘中。
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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