ご近所さんに誤解されていた!?
義実家の敷地内に購入した住宅の引き渡し日のこと。ローンの契約手続きなどを終えたあと、私と夫は仕事に戻りました。そして、仕事を終えて夫と新居に行ってみると、不用品に張り紙がしてあったのです。夫婦の不在中に、義母が最初に家へ入り、前の持ち主が残していった荷物を片づけたそうです。
また、私たちが入居する前に、義母がご近所中にあいさつして回っていたことが判明。入居後に夫婦であいさつ回りをした際、ご近所さんから、義母が先に訪問していたことを聞いたのです。
不用品整理やあいさつ回りについて、義母から私たち夫婦に事前の相談や報告はありませんでした。
さらに入居後は、わが家の庭の手入れや、ごみ捨て、回ってきた町内の当番なども義母が率先しておこなってくれていました。義母にとっては、すべて良かれと思っての行動です。
しかしあるとき、そんなことは知らないご近所さんから、「なんでもしてくれるお姑さんだけど、もう年なんだから大事にしないとだめよ」と声をかけられたのです。私はこのとき初めて、ご近所さんから“姑をこき使っている嫁”と思われていることに気づきました。
誤解を解いて、悪評を塗り替えるには…
夫に相談しても、「好きにさせておけばいい」と言うに違いないと思った私は、義母の行動を制限することなく、ご近所さんからの私の評判を塗り替える必要があると考えました。義母の性格上、考えるより先に行動に出てしまうため、「しなくていい」と言っても無駄だということがわかっていたからです。
それ以降の私は、町内会長をしていた義母の文書や資料作成を引き受けたり、体調を崩した義母を病院に連れて行ったり、体力が必要な地域の行事は義母の代わりに出席したりとフォローに徹しました。
そうしてフォローし続けた結果、義母は「お嫁さんが近くにいてよかったね」と言われるようになったのです。
義母はその話を私にしながら「私の老後は恵まれている」と言っていました。義母に悟られないよう、ご近所さんからの評判を塗り替えることに成功した瞬間でした。こうして私は、“姑をこき使っている嫁”というイメージからの脱却に成功したのです。
義母との関係はもともと良好だったため、ご近所さんから誤解されていることに驚きました。しかし、張り切って行動したことで良い結果となり、一安心。今後も義母をフォローしつつ、ご近所さんともうまくお付き合いしていこうと思います。
著者:山下あさみ/30代女性。2013年、2017年生まれの姉妹のママ。簿記2級の資格と、事務職歴10年の経験を生かし夫の自営業の経理全般を担当している。すきま時間にゲームをするのが趣味。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)